04:近づく不安〜dh〜 ページ4
*
そんなある日……
「や〜おはようおはよう!今日もいい天気だね〜♪」
「トゥギヒョン、おはよう」
「おはようヒョクチェ!今日も一日頑張ろうな!」
何だか朝からやたらテンションの高いトゥギヒョンがレッスン室に現れた。
「なんだろ、気持ち悪いな。なんかいい事でもあったのかな?」
「さぁな」
「あれ?あれ…」
「ん?」
「トゥギヒョンが持ってるあのカップ。お前が最近通ってるカフェのじゃね?
トゥギヒョンも行ってんのかな?」
「え…?」
確かに薄いブルーのカップはあの店の物で。
あんまり見かけない色だからすぐにわかる。
テーブルに置いたカップを、たまに持ち上げてニヤニヤ。
頬にエクボを作って見つめてる。
この時、ふと胸に起きたザワつきは勘違いで、
早くなる鼓動は単なる思い過ごしだと思い込もうとしてた。
その時のオレは、それが手遅れになるなんて事
思ってもみなかった。
*
*
「なあ、ドンヘ!」
「なに?トゥギヒョン」
「お前もあのカフェ通ってるんだってな?」
「え…?」
ドキリ、心臓が跳ねた。
「ヒョクチェから聞いたよ。で?どっち?」
「は?」
バクバク、鼓動が早くなる。
「だから〜、どっち目当て?店主のAさん?違うよな。
あの人オレより一個上だし。
じゃあアレか、従業員のナナちゃん!そうかそうか」
いつにも増して饒舌なヒョンは、
オレの返事も待たず一人で勝手に決めつけて納得してた。
「いや、オレは」
「オレさ〜、Aさんに一目惚れしちゃったみたい。
で、誘っちゃった♪」
「は?なにに?」
「やだなぁ、デートに決まってんじゃん!」
「………ぁあ…そう…」
オレが通うようになってからもう2ヶ月。
オレが出来なかった事を、
トゥギヒョンはいともあっさりやってのけた。
なにやってんだオレは……
「でもさ〜、Aさんってやっぱりオレが思ってる通りの人だったわ」
「え?」
「二人きりはダメって言われちゃって。だからさ、ドンヘも一緒に来てよ!」
「は?なんでオレが…」
「だってほら、ナナちゃんと仲良くなれるチャンスだよ?ダブルデート、しよう!!」
「……やだよ」
「なんでだよ!ヒョンのいうこと聞けないのか!?」
「……」
この時、断ってたら…
そのあと起きることは回避されたのかな。
いや…
今考えても、きっと結末は同じだったはず___
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りゅう(プロフ) - さくらこさん、ステキなお話をありがとうございました♪ブラックドンヘ??と思いながら読み始めましたが、ステキなラスト♪ほんまにさくらこさんのドンヘをはじめとするメンバーへの愛が溢れてました♪またお話楽しみにしてます♪暑いからお身体ご自愛くださいませ♪♪ (2015年8月7日 15時) (レス) id: 8614525c3d (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ちかさん» ちかさん、コメントありがとうございますm(_ _)mトゥギもドンヘも実際どんな感じなんだろう…妄想の中だけでも、こういう人なんだと思いたいですよね〜。これからもたのしんでいただけるように頑張ります! (2015年8月1日 11時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - よぅちゃんさん» よぅちゃん、コメントありがとうございますm(_ _)mコメント欄がトゥギを偲ぶコメントで溢れて…いつかちゃんとトゥギも幸せにしてあげなきゃね^^; (2015年8月1日 11時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - さるるんさん» さるるんさん、コメントありがとうございます!お、さるるんさんのお話読ませていただいてますよ!嬉しいいです! (2015年8月1日 11時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆさん、コメントありがとうございます!レス遅くなってごめんなさいm(_ _)mトゥギは私のお話の中でいつもこういう役回りなのでちゃんと幸せにしてあげないといけないですよねwwいつかトゥギも書けるかな^^; (2015年8月1日 11時) (レス) id: c51219206a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらこ | 作者ホームページ:http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時:2015年5月26日 15時