【JUMP】シェアハウス！

１ターゲットありおか(R) ページ33

side伊野尾

今日も仕事やりきった！
いやぁ、最近の俺は充実してるね(笑)

さーて、晩ご飯何食べよっかな〜

と仕事現場から帰りながら考えていると、スマホに1件の通知が入った

内容は、今日ご飯いる人ー？っていう、やまだからのメッセージ

お、今日はやまだの手料理か

すぐに他のメンバーが次々に返信してるのを見て、慌てて自分も返信する

“はーい！”ってね

家に帰ると、煮物系のいい匂いが漂う

リビングに行くと、ほぼ全員そろっていた

八「おかえり。もう出来るからさ、部屋行くならついでにだいちゃん呼んできてくれない？部屋にいると思うから」

箸を並べていたひかるに言われ、｢了解〜｣と自分の部屋に荷物を置きに行く

リビングに戻る途中、言われた通りだいちゃんの部屋へ

“コンコン”とノックする

伊「だいちゃーん？ご飯出来たってー」

……あれ？返事ない

寝てるのかな

と部屋のドアを開けようとしたら、後ろから人の気配

伊「あ、だいちゃん。どこ行ってたの」

振り返ると、その気配はだいちゃんだった

なんか表情暗いな(笑)

有「ん？トイレ」

短く言って、部屋に入ろうとするだいちゃん

…えっ、冷たくない!?

伊「待って！ご飯出来たって｣

有「あ〜、ごめん。俺今日はいいや」

そう言って、パタンとドアを閉められた

…今の絶対何かおかしい

もしかして…具合でも悪いのかな

なんて、普段は当てにならない勘が機敏に働く

伊「だいちゃん？入るよ〜」

思い立ったらすぐ行動

返事を聞く前に部屋に入ると、ベッドに潜ろうとしていただいちゃんが、目をまん丸にさせてびっくりしている

有「何…？いのちゃん」

そんなだいちゃんを他所に、枕元に置いてある体温計を取って勝手に脇に挟む

有「ちょっ…何してんの」

伊「ん？体温測ってるの。ちょっとじっとしてて？」

と言うと、暫く沈黙が続く

少し経つと体温計が鳴る

体温は…平熱。やっぱり俺の思い違い？

伊「熱ないね」

有「当たり前じゃん…」

でも何か気になる。何かいつもと違う気がする…

伊「ねぇ、最近どう？」

有「どうって？」

そう聞くだいちゃんは、会話する気がないみたい
でも、どうにか体調の話に持っていこうと俺の頭の中はフル回転

伊「んー…あ、便秘とか？前大変だったじゃん」

そう言った瞬間、バチッと目が合った

もしかして…ビンゴ？

有「いやっ、何にもないよ？便秘してないし！｣

目を泳がせて、明らかに動揺してる

また例のやらないとダメかな(笑)

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