大人になったら 【JK】

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「店長、今日も手羽先と卵焼きと枝豆ちょうだい」



「はいよー」



料理を注文した後に、店内にあるテレビに目を向ける。




家にそれがないから、唯一見る時だ。



なんか強そうな名前のアイドルが番組で歌ってる。生放送かな？



なんだなんだ、可愛い子が多いぞ。




個人的に、あの笑うと糸目の子が好きだ。




歌ってる最中、めっちゃセクシーになるのも良い。ギャップ萌え。





この子たちもジョングクくんと同い年くらいなのかな。




「はいお待ち」



テレビに向けていた目を目の前のご馳走に移した。



うわーうまそううまそう。




早速手羽先を一口。


「おーうまい！！



店長、今日もうまい！」


「Aちゃん、もうちょっと女性らしく…」



裏から出て来たおかみさんに何か言われてるけれど、キニシナイキニシナイ。




手羽先をもう一口いただこうとした時、カトクの通知が鳴った。



ウサギくんか？



見ると、


『仕事がもう少ししたら終わりそうです。

体調が少し悪いので、Aさんの家でもいいですか？』



おー大胆。


最近の若い子はみんなこうなのか？


若いのに仕事もしてるなんて偉いね。




『ごめんねー家は無理かなー

あと、体調悪いなら無理しないでー』




そう送ったら、すぐ既読がついた。



『嫌です。会いたいです』



「うわああああああ！」




突然発狂するもんだから、店内に入る人全員に(言うて５人くらい)変な目で見られた。



すみませんと頭を下げて、スマホに意識を戻す。



こんなの免疫がないんだって。



お姉さんをからかうんじゃないよ、ジョングクくん。




免疫なさすぎてドキドキしちゃったじゃないか。



まーでも、こっちが誘ったんだし、



こんないい年した大人を襲うわけないか。



私が衝動を抑えてれば大丈夫でしょう。



『わかったよ』


住所を付け加えて、送ったら、ウサギのスタンプが返って来た。




いや、しかし、アイコンとのギャップが。



可愛い。

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