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会うたびに着用しているマスク、深くかぶる帽子。
中二病かと密かに思った自分を殴ってやりたい。
会うのは必ず夜。そして、家で。
映画に誘ったときあまりいい顔をしなかった。
メイク。
不規則なスケジュール。
仕事の話をしない。
全てがパズルのピースのように当てはまった。
心の中に抱いていたモヤモヤが全て晴れたと同時に、新たな問題が生まれる。
私は、アイドルと付き合っている。
しかも、数日前に深い関係になってしまった。
相手は１０個下。
突き刺さる現実に、私は今までのは全てジョングクくんに見せてもらった現実であって現実ではない幸せな時間を過ごしていたのだと気づかされる。
確かにこんなうまい話があるわけがない。
ダブルパンチを食らった気分だ。
さー、ここからが現実だ、イ・A。
どうする？
「A、しっかりしろ」
会議がひと段落して、休憩が入った。
隣に座るイヤミ上司が今回だけは天国から舞い降りてきた天使に見える。
正直言って、私は今話ができる状態ではない。
仕事だと、わかっていても、
向かいに座る彼に意識が行きっぱなしなのだ。
誰かに相談したい。
でも、できる相手がいない。
「すみません」
「なに素直に謝ってんだよ、気持ち悪い」
いつもは絶対言い返してやるのに、そんな気力すらない。
正直、どうしてもっと早く言ってくれなかったのかジョングクくんを責めてしまっている自分がいる。
もっと早く言ってくれれば、関係なんて持たなかった。
何かあった時に私は責任が取れないし、まだ自分がどうなるのか想像しただけで怖い。
アイドルのファンは何をしでかしてもおかしくないもの。
でも、それと同じく、気づいてあげられなかった自分に苛立ちを覚える。
節々でヒントがあったのに、私は気づけないでいた。
ジョングクくんに目を向けるけれど、全く目が合わない。
私が少なかあらず怒っていることが感じ取れるのだろう。
正直、ぶん殴ってやりたいよ。
ジョングクくんも自分も。
「すみません。しっかりします」
切り替えなければいけない。
これは仕事なんだ。
私は大人だ。
スマホを一瞬だけ取り出して、ジョングクくんに話をしたいとだけ連絡を入れておいた。
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Haylee :D(プロフ) - のん民さん» のん民さん、ありがとうございます！軽く号泣してます嬉しすぎて(TT)どうしようか迷った末にあのように終わらせました。一番綺麗でしっくりきたので笑こちらこそ読んでくださりありがとうございます！評価もありがとうございます(TT)これからも宜しくお願います！ (2018年5月31日 0時) (
レス) id: 0356daf5fa (このIDを非表示/違反報告)
のん民(プロフ) - PS.評価を押させていただきました。ぴったり200票目でした(笑) (2018年5月30日 3時) (レス) id: 4b35232376 (このIDを非表示/違反報告)
のん民(プロフ) - なんだかとても大人っぽいもどかしい感じの恋物語で、普段はそこまで好まないのですが、なぜだかとても味わって読ませていただきました。最後、主人公さんの返答を書かないのが、とてもいいなぁと思いました!素敵な作品を作っていただき、ありがとうございました。 (2018年5月30日 3時) (レス) id: 4b35232376 (このIDを非表示/違反報告)
Haylee :D(プロフ) - のんさん» 笑笑 いえ、20代なったばっかです笑笑 (2018年5月17日 3時) (レス) id: 0356daf5fa (このIDを非表示/違反報告)
のん - 作者さん30代なんですか？ (2018年5月6日 1時) (レス) id: 2bf35c0a63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haylee :D | 作成日時：2018年4月22日 20時
