大人になったら 【JK】

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一回気になり出すと、そればっかりに意識がいっちゃうタチでして。




スマホを確認しては何回もジョングクくんから連絡がないかみる。




最後来たのは確か、お昼くらい…。



んで、今は２１時。




まだ来ないかな。




ジョングクくんは今何してるんだろう。



ご飯何食べたのかな。



昨日は写真付きでジャージャー麺食べたって言ってたけど、



今日はどうなんだろ。



一緒に暮らしてるヒョンが料理作ってくれるって言ってたよな。



私もジョングクくんが美味しいって言いながら自分の料理を食べてるところが見たい…。





「…んで、だからBTSになったんだ、


って、お前俺の話ちゃんと聞いてるか？」




イ・ボムソクに肩を揺らされて、現実に戻る。



「あーごめんなさい。何でしたっけ」



ここで、聞いてましたって答えると、嘘がバレるから素直に答える。



長い付き合いだとこういうことが面倒だ。


「はー…もういいよ。


そのうち相手も交えた会議が開かれるだろうから。


その時はちゃんと聞いとけよ」




言われなくても、仕事中はちゃんとするわ。



余計なお世話だよ。



「でも、まだ、決定したわけじゃないですよね？」



イ・ボムソクはサムギョプサルを箸でつまみながら、



反対の手で顎を撫でた。




「この件に関しては相手も前向きだから、ほぼ確実と言ってもいいぞ。



でも、いろんなこと言われてるアイドルグループだからなー。



やりやすい部分もあれば、少々めんどくさい部分もある」




ふーん。




「どう言う意味ですか？」



「中小企業だから、うちが頑張らない限り、テレビでの宣伝はきついぞ。



だからそこらへんの期待はできない。そこが一番の難点なんだ」




今の時代、テレビでのPRは基本中の基本。



それができないってことは、その分、人の目に入る機会が減るわけで




テレビで宣伝できないなら、どうやって人の目につけるようにするか。




もし本当にこの仕事が私の元に来る場合、




あらかじめ策を考えておかなければならない。




イ・ボムソクはイヤミ上司だが、仕事のできる上司だ。



私にこの件を事前に伝えたのは何か理由があるのだろう。




「まー今話せるのはそんなところだ。


後日また、ちゃんと伝えるよ」



「わかりました」



一難去ってはまた一難、ってか。

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