物足りない。 ページ8
「絶対に大事にしますから。
お願いします」
また頭を下げられた。
……わかったよ。
「アラッソ」
負けた。負けてしまった。
大人気ないのはわかってるけれど、
こんな可愛い子のお願い事を断る事の方が私には難しい。
そんなのわかってたんだよ。
私の返事に対して頭を上げて、目をキラキラ輝かせている目の前のウサギにため息が出た。
負けたー…。
くぅ、可愛いなー。
ーーー
その日は私がお付き合いを了承した嬉しさがあったからなのか、ニヤニヤしながらも大人しく家に帰ったウサギ。
逆に私は、これからのことが心配すぎて、どっと疲れが体を襲い、すぐにベットに飛び込んだ。
結婚がさらに遠のいた音がする。
その週末は会うのかと思ったが、ジョングクくんは仕事が忙しいみたいで、カトクのチャットのみだった。
夜も電話がかかってくるかと待ち構えていたが、それすらもなく。
意外とあっけなくて、やっぱりいっときのそれかーと思っていた頃。
月曜の昼に今夜うちに来てもいいかと連絡が来た。
『いいけど、明日も平日だし長居はできないよ？』
と伝えると、
『会いたいだけです』
なんて返って来た。
これにキュンとしない女性は女じゃない。
なんだかんだ、抵抗はあったものの、ジョングクくんに会うのが楽しみになっている自分がいる。
仕事がいつもよりはかどっちゃってたり、
イ・ボムソクに嫌味を言われても屁でもなかったり。
機嫌がよすぎて気持ち悪いと、気味悪がられてたっけ。
「お先に失礼します！」
残業せずに定時で帰る私に、編集部のみなさんが驚きながらも見送ってくれた。
今夜は癒しのジョングクくんに会うんだー。
下手くそな鼻歌を歌いながらエレベーターを待っていると
「彼氏でもできたのか？」
この声はあいつしかいない。
「あー先輩じゃないですか」
イ・ボムソクも隣でエレベーターを待つ。
「彼氏？」
しつこいな。
「だったら何ですか」
「ほー。相手は？いくつよ？おっさん？」
出た出たはい出ましたー
セクハラで訴えていいですかー？
ニヤニヤしてんじゃねーイ・ボムソク！
「イケメンですよ。見たらきっと驚きます」
私が生きてきた中で、リアルで見た子の中で、ダントツのイケメンだぞ。
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Haylee :D(プロフ) - のん民さん» のん民さん、ありがとうございます！軽く号泣してます嬉しすぎて(TT)どうしようか迷った末にあのように終わらせました。一番綺麗でしっくりきたので笑こちらこそ読んでくださりありがとうございます！評価もありがとうございます(TT)これからも宜しくお願います！ (2018年5月31日 0時) (
レス) id: 0356daf5fa (このIDを非表示/違反報告)
のん民(プロフ) - PS.評価を押させていただきました。ぴったり200票目でした(笑) (2018年5月30日 3時) (レス) id: 4b35232376 (このIDを非表示/違反報告)
のん民(プロフ) - なんだかとても大人っぽいもどかしい感じの恋物語で、普段はそこまで好まないのですが、なぜだかとても味わって読ませていただきました。最後、主人公さんの返答を書かないのが、とてもいいなぁと思いました!素敵な作品を作っていただき、ありがとうございました。 (2018年5月30日 3時) (レス) id: 4b35232376 (このIDを非表示/違反報告)
Haylee :D(プロフ) - のんさん» 笑笑 いえ、20代なったばっかです笑笑 (2018年5月17日 3時) (レス) id: 0356daf5fa (このIDを非表示/違反報告)
のん - 作者さん30代なんですか？ (2018年5月6日 1時) (レス) id: 2bf35c0a63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haylee :D | 作成日時：2018年4月22日 20時
