大人になったら 【JK】

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「おい、お前どこ行く気だ」



「編集部に戻りますけど」




会議室を一歩出ると待っていたのはイ・ボムソク。




ジャイアンみたいに仁王立ちで私を待っていた。



あーなんだろ。



こう… なんて言うのかな。




嫌な予感がする。





「その前にやってもらいたいことがある」




と言われて、部下の私には拒否権がないので、言われるがままについて行くと、




その日はイ・ボムソクの家来として一日が終わってしまった。



担当の漫画家さんがいくつかいるから、進行状況を見に行ったりしなければいけなかったのに。



イ・ボムソクのせいであっという間に一日が終わってしまった。






昨日の夜の疲れと、今日のイ・ボムソクと一緒にいたことからの疲れが一気にきて、家に帰った瞬間眠ってしまった。




次の日は、寝坊しそうになって、急いで準備した。



アイドルとの初顔合わせだけど、メイクに気合入れるとかそんな面倒なことはしない。




いつも通りの仕事用のメイクに服装だ。




仕事相手がジョングクくんだったらなー。




毎日ワクワクドキドキしながら仕事に行くんだけどなー。






編集部に入って挨拶をして、自分の机に荷物を置く。




そこには昨日、なかったはずの大量の資料が積んであった。



それの表紙には“『花様年華』実写化企画書(仮)”の文字が。





同じ雑誌での実写化は何回かあるが、私自身が担当をする漫画が実写化されるのは初めて。



他の編集者を見てたけど、本当に大変そうだったな…。




何より、偉い人にいっつも頭を下げてた気がする。




大変そうだなー。




これから会うアイドルくん達の性格が悪かったら、どうしよう。



イライラはするけど、頑張って怒りを抑えなきゃ。



ジョングクくんが時間あるときに電話して癒しパワーでも貰おうかな。

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