妖怪探偵団とサッカー少年達第一章 (ページ22)

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第３話パート４ページ22

再び霊華side

アリス「霊華、どこか行くの？」

霊華「うん、ちょっと私用でね。今日は部活休むって監督に言っておいて」

そして私はある場所に来た

〜王帝月ノ宮スタジアム〜

霊華「野坂君」

野坂「霊華さん、なぜここに？君にとってはここは敵のテリトリーだよ」

霊華「それは・・・」

野坂「大体の状況はわかった。君は僕に好意を持ったんだね」

霊華「違うわ」

野坂「じゃあなんだい？」

霊華「野坂君はあんな試合をする人じゃない」

野坂「君は僕の何を知ってると言うんだい？」

霊華「あの時野坂君は苦しそうだった。野坂君の心は叫んでいた」

霊華「偽りの自分でいなきゃいけないことに押し潰されそうになっていた」

霊華「私には分かるわ。野坂君だって本当は明日人や天馬、アリスと同じでサッカーが大好きなんでしょ？」

野坂「サッカーが好きか・・・ふふ、霊華さんって見かけによらず面白いんだね」

野坂「いいさ、僕のことを少し話そう。僕の状況はそんなに単純じゃないんだ。」

野坂「僕の母は子育てに疲れて心を病んでしまった。父も仕事が忙しかったため僕は英才子供センターという育児施設に預けられた」

野坂「両親の言い分は僕に一流の教育を受けさせることだった。でも、実際は僕が邪魔なだけだった」

霊華「・・・・・・そう」

野坂「否定しないんだね？」

霊華「そうね、実際もしかしたら私のそうだったのかもしれない」

私と霊夢は親の顔を知らないまま育った

私と霊夢はいつも二人だった、親はいなくて寂しかった

そして気がつけば博霊の巫女として異変を解決し続けていた

今思えば両親も私たちを邪魔だと思って捨てたのかもしれない・・・