何色の未来を描きますか？

17.fk ページ17

レッスンが始まる前



みんなにご飯のお誘いをしようとしたらタイミングが良いことに照がみんなを誘ってくれた






満場一致で即決定





レッスン終わりにどこに行く？って聞いたらもう焼肉屋予約したって







焼肉を食べれるのは嬉しい




でも



1番バレやすい



なんとしてもあべちゃんの横に座らなければ





なんてちょっと緊張する






告白するだけで緊張するのに





どうせ言うなら自分の口から言いたい





だから食べてる時にバレる訳にはいかない






なんて思っていたら今後について照が話し出す





みんなで3人が入って来やすいように




不安を減らせるように






なんて、そんな考えを言い合っていたら食事も終盤






しかもそろそろ話もまとまってきてそれぞれの近況報告みたいになってきた






そろそろ自分が話す時が来た






緊張してるけどみんなにバレないように膝の上で握り拳を作った






そしたらそっと阿部ちゃんの手が俺の手の上に伸びてきた






俺は少しその温もりに安心した





阿「じゃあ今からふっかからみんなにお話があります」




なんてちょっとふざけた感じで俺が言いやすいようにみんなを注目させてくれた





「俺さ、ずっと、みんなに黙ってたことが、あるんだよね」




緊張で少しゆっくりな口調になっちゃったけどみんなは真剣な目で急かすことなく




俺の言葉を聞き逃すまいと耳を傾けてくれる





「実は、俺、色がわからないんだ」





緊張して上手く言えない俺はあべちゃんに助けを求めた





阿「Aちゃんが亡くなった次の日からふっかはモノクロの世界で生きてる





わかりやすく言うとふっかは今、白か黒かもしくはその間の色、グレーっぽい色の濃淡しか色が見えないのよ





多分、心因性の色盲だと思う」





「お、俺さぁ病院が怖かったのとそんな事でって思ったので病院に行ってないから

診断された訳じゃないんだけど




Aがいなくなった時からあべちゃんの家で生活したりしてたら



ただでさえ頭良いこの男に気づかれちゃって



やっぱりずっと一緒にいるだけあってすぐ変化に気づくんだよね」




佐「同期コンビ尊い！！」




なんて言って笑いに変えてくれる佐久間




みんな否定する事なく聞いてくれた

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