… ページ8
大貴side
“慧「どんな病気なの？」”
“大貴「色が識別できない。この世界の全てが白黒に見えるんだ」”
“慧「治す方法はないの？」”
“大貴「今は、無い。」”
家に帰ってきてからも、いのちゃんとの会話は頭の中をぐるぐると回っていた。
俺を揶揄う訳でもなく、病気のことを知っても、俺にできることは何でもさせて、って。
本当に、優しくて、かっこよくて。
雄也「明日出かける用事とか無い？俺、明日は1日中バイトなんだ。」
ふわふわと宙を舞っていた意識が戻ってくる。
大貴「あー、うん。大丈夫。」
雄也「そっか。じゃあ、朝早いから先寝るわ。おやすみ。」
大貴「うん。おやすみ。」
雄也が2階に上っていくのを見つめていると、手元のスマホが振動した。
ソファにダラリと寝転んでいた俺は、それを顔の前に持ってくる。
大貴「えっ！！」
思わず手の力が抜けて、手から滑り落ちたスマホが顔面に直撃した。
大貴「ったぁ…」
ジンジンと痛む頬を手で覆いながら、床に落ちたスマホを拾い、もう一度ディスプレイを見つめる。
“いのお「明日、どこかに遊びに行かない？」”
帰り際に連絡先を交換してくれたいのちゃんからの早速のメッセージに心が飛び跳ねる。
明日はどこにも出かけないと、雄也には言ってしまったけど、この誘いを断るなんて選択には無かった。
“はい！行きます！！”
すぐに返事を返すと、またすぐ通知。
“いのお「じゃあこの前の公園で、午後1時、待ち合わせだよ」”
その後も2、3言会話していたけど、その時間はほんの一瞬に感じられてしまうほど楽しかった。
明日が来るのを楽しみに待ちながら、ベッドの中に潜り込んだ。
その後も1人、テンションが上がって中々寝付けなかったのだけれど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 241人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のん - アオイヨルさん» ありがとうございます！何卒よろしくお願いいたします！これからも更新楽しみにしています♪頑張って下さいね☆ (2021年6月8日 9時) (
レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
アオイヨル(プロフ) - のんさん» のんさん、お久しぶりです。大好きと言っていただけて、光栄です。新作の提案、ありがとうございます。是非、検討させていただきますね。 (2021年6月7日 20時) (レス) id: 64f54fb5df (このIDを非表示/違反報告)
のん - アオイヨルさん» アオイヨル様に、だいぶ気が早いですが、新作の提案です！リアル設定で、大ちゃんの精神系が読みたいです！子役の頃から頑張ってきた彼。周囲に気を使い過ぎてとうとう心が限界を迎えてしまう的なのが読みたいです！ご検討よろしくお願いします！ (2021年6月7日 18時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
のん - アオイヨルさん» お久しぶりです！私、有岡君のこういうお話、大好きです♪次回の更新を楽しみにしております☆ (2021年6月7日 18時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
アオイヨル(プロフ) - ゆきうさぎさん» お久しぶりですね。コメントありがとうございます…！うまく書けるかわからないですけど、よろしくお願いします。 (2021年6月6日 16時) (レス) id: 64f54fb5df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アオイヨル | 作成日時：2021年6月6日 12時
