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慧side
静かな病室に響いたのは、控えめなノック音。
そして、
大貴「いのちゃん、入ってもいい？」
俺が心の何処かで求めていた声。
慧「ん、いいよ。」
また、控えめにドアが開けられて、大ちゃん、その後ろに続いて山田が入ってきた。
大貴「いのちゃん、今は体調大丈夫…？」
うるうるな瞳で聞いてくる大ちゃんに、俺はやっぱり弱い。
慧「うん。」
山田「明日から、また学校来れる？来週遊べる？ってダメだよね…急かしちゃ」
慧「ごめん、もう外に行けることは、殆ど無いかな。」
残酷で罪悪感に塗れるその紛れもない事実を、俺は伝える他なかった。
山田「そっ…か。いや、全然いいんだ！俺が毎日会いにくるし！」
大貴「はぁ？山田週一のサッカー部活動どうするんだよ。」
山田「んなの、サボるに決まってんじゃん！」
慧「だめ、山田。ちゃんと行かなきゃ。」
俺が制止した言葉に、山田は少し驚いたような顔をした。
山田「何で…？」
慧「俺なんかのために時間費やさなくていい。山田のために時間使わなきゃ。サッカー、今の仲間で、今の歳でできるのって今しかないだろ？」
山田「そうだけど、俺のためなら尚更俺は伊野尾ちゃんに時間使う。俺にとって大事な先輩で、大事な友達っすもん。」
じわじわと心が温かくなるのを感じた。
慧「ふふ、ありがとう。じゃあ、毎日来てね？」
大貴「うん！」
俺は、余命残り僅かであることを隠し、2人と過ごすことを決めた。
いつかバレる嘘だとわかっていても。
今だけは命の猶予を気にせずにいさせてくれ。
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のん - アオイヨルさん» ありがとうございます！何卒よろしくお願いいたします！これからも更新楽しみにしています♪頑張って下さいね☆ (2021年6月8日 9時) (
レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
アオイヨル(プロフ) - のんさん» のんさん、お久しぶりです。大好きと言っていただけて、光栄です。新作の提案、ありがとうございます。是非、検討させていただきますね。 (2021年6月7日 20時) (レス) id: 64f54fb5df (このIDを非表示/違反報告)
のん - アオイヨルさん» アオイヨル様に、だいぶ気が早いですが、新作の提案です！リアル設定で、大ちゃんの精神系が読みたいです！子役の頃から頑張ってきた彼。周囲に気を使い過ぎてとうとう心が限界を迎えてしまう的なのが読みたいです！ご検討よろしくお願いします！ (2021年6月7日 18時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
のん - アオイヨルさん» お久しぶりです！私、有岡君のこういうお話、大好きです♪次回の更新を楽しみにしております☆ (2021年6月7日 18時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
アオイヨル(プロフ) - ゆきうさぎさん» お久しぶりですね。コメントありがとうございます…！うまく書けるかわからないですけど、よろしくお願いします。 (2021年6月6日 16時) (レス) id: 64f54fb5df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオイヨル | 作成日時：2021年6月6日 12時
