Dyed white

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大貴side

山田「なぁ、明日だろ？伊野尾ちゃんと遊ぶの！」





あれから2週間。





いのちゃんの距離の詰め方が上手いのか、山田が興奮しすぎているからか、2人が仲良くなるのに時間は掛からなかった。






きづいたら山田は伊野尾ちゃん、いのちゃんは山田とお互いを呼ぶようになっていた。





大貴「そうだけど、って山田ほんと興奮しすぎ！」





山田「俺初めてだもん！」





昼休み、珍しくあからさまにテンションが高い山田と盛り上がっていた。





大貴「はいはい、って。あ、ジュース切らした。山田、買いに行こ。」





山田「おう。」





本棟3階から1階まで降りて、外に通じる渡り廊下に自販機は設置してある。





大貴「どれにする？」





山田「俺はいちごミルク！」





大貴「んー、じゃあ俺は…」





山田「え！！待って！大ちゃん、あそこにいるの伊野尾ちゃんじゃない？」





俺たちと同じようにジュースを買いに来たのか、1人てくてくとこっちに向かってくる。





山田と俺でぶんぶんと手を振ると、いのちゃんも気づいて手を振ってくれると思ってた。





数十メートル離れた先、いのちゃんは手を振ることはなく、その場に崩れ落ちるように倒れた。





大貴「え、いのちゃん！！」

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