実の事 ページ13
山田side
山田「せんせー、いるー？」
大ちゃんを背中に乗せながら、ノックする余裕もなく、ドアを開ける。
知念「いるー」
ゆるーい返事をしたのは知念先生。
中々保健室に来ることなんてなくて、ちょっとそわそわする。
近くのソファに大ちゃんをゆっくり座らせる。
血塗れのティッシュで鼻を押さえているけど、今にも力が抜けてしまいそう。
知念「鼻血でちゃったか。」
知念侑李先生は、大ちゃんが度々お世話になる保健室の先生。
淡々と処置をこなす手つきに思わず見惚れていると。
大貴「せんせ、クラクラするの、治んない…」
いつもより少し幼く喋る大ちゃん。
知念「貧血っぽいね。ベッドまで運ぶね。」
窓際のベッドのカーテンはぴっちりしまっていて、物音も聞こえない。
その隣のベッドに寝かされた大ちゃん。
足を高くして、その上から布団をかける知念先生。
冷房の効いた涼しい部屋。
できればずっと此処にいたい。
知念「此処にいる？」
山田「え！いいの？」
普通、体調悪く無いなら戻れ、とか言ってきそうだけど。
知念「今から戻るのもめんどくさいでしょ。」
山田「ま、まぁ…」
知念「大貴も寝てるし、そばにいてやったら？」
山田「はーい…」
ベッドサイドに椅子を持ってきて座る。
幾分顔色が戻ってきたように見える。
知念先生はベッド周りのカーテンをささっと閉めてくれた。
大ちゃんも眠るに眠れないのか、目を瞑って小さく拳を握っていた。
知念「いのちゃん、どう？まだ顔色悪いな」
隣のカーテンの中から、知念先生の声が聞こえる。
そうだ、隣に体調不良の人いるんだった。
大貴「ん…今いのちゃんって言った…？」
小さい声で俺に尋ねてくる。
山田「そう聞こえたけど…」
慧「次の授業、受けなきゃ…」
ボソボソと聞こえるその鼻にかかった特徴的な声。
知念「もう1時間休んでって。無理して倒れたら元も子もない。」
慧「ごめん…じゃあ、もう少し寝かせて…」
知念「ん、おやすみ」
いのちゃん…ってあの伊野尾先輩…なの？
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のん - アオイヨルさん» ありがとうございます！何卒よろしくお願いいたします！これからも更新楽しみにしています♪頑張って下さいね☆ (2021年6月8日 9時) (
レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
アオイヨル(プロフ) - のんさん» のんさん、お久しぶりです。大好きと言っていただけて、光栄です。新作の提案、ありがとうございます。是非、検討させていただきますね。 (2021年6月7日 20時) (レス) id: 64f54fb5df (このIDを非表示/違反報告)
のん - アオイヨルさん» アオイヨル様に、だいぶ気が早いですが、新作の提案です！リアル設定で、大ちゃんの精神系が読みたいです！子役の頃から頑張ってきた彼。周囲に気を使い過ぎてとうとう心が限界を迎えてしまう的なのが読みたいです！ご検討よろしくお願いします！ (2021年6月7日 18時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
のん - アオイヨルさん» お久しぶりです！私、有岡君のこういうお話、大好きです♪次回の更新を楽しみにしております☆ (2021年6月7日 18時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
アオイヨル(プロフ) - ゆきうさぎさん» お久しぶりですね。コメントありがとうございます…！うまく書けるかわからないですけど、よろしくお願いします。 (2021年6月6日 16時) (レス) id: 64f54fb5df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオイヨル | 作成日時：2021年6月6日 12時
