日常 ページ11
大貴side
黙って出かけた、それは帰ってから怒られるに違いないと思っていたんだけど…
雄也はあっけらかんとして、なに?伊野尾くんと出かけたの?よかったじゃーん!って。
雄也は何故か凄く嬉しそうで、不意を突かれた気分だった。
まぁ、雄也が受け入れてくれるなら、良いんだけど。
あんなに浮かれた気分だったのに、今日は学校。
嫌いってわけじゃないけど、好きってわけでもない。
クーラーの効いた冷えた空気が充満する車の中で、白黒の空を見上げた。
大貴「おはよー、山田!」
珍しく時間に余裕を持って来たことに、山田は大きく驚いてた。
山田「え、早くね?雪降る?」
大貴「ふらねーよ!なんでこんな真夏に!」
山田「じゃあなに、良いことでもあったとか?」
大貴「はっ、べっ、べつにぃ」
山田「あったんだー!教えろー!」
大貴「いやー!」
図星になると隠しきれない俺、すぐに見抜く山田。
いのちゃんとの思い出が、俺の中の熱を冷まそうとしないから。
俺、もっといのちゃんと遊びたいなぁ。
そんな思いは、いつも簡単には届かない。
・
山田「大ちゃん、次移動教室!」
大貴「おっけー、えっと…」
山田「先行くよー?」
大貴「ちょっ、待て!」
ドタバタしながら山田に追いつき、休み時間、生徒が騒がしい中、廊下を歩いていく。
大貴「あ、いのちゃん!」
思わず小さく声を上げた目線の先には、同じく移動教室なのか、手に教科書と筆記用具を持ったいのちゃんが歩いていた。
山田「え、なに?大ちゃん、伊野尾先輩と知り合いなの?」
大貴「ん!?え、あ」
そうだ、山田には言ってなかったんだった。
俺がしどろもどろになっていると、目の先にいたいのちゃんがこちらに気づいて手を振ってくれた。
俺も腕をブンブンと振ると笑ってくれて、俺もつられて口角が上がった。
いのちゃんはどうやら1人でいるみたい。
そのまま、角を曲がって見えなくなっていった。
薄着だからか、より分かりやすかった細い体。
肌もすごく白くて…
まぁ、基本白黒にしか見えないからはっきりとした濃淡は分からないけど…
__そういえばなんであの日、いのちゃんは病院に居たんだろう。
山田「後で話は聞かせてもらうからな!」
大貴「わー、分かったって!」
髪をくしゃくしゃにしてくるもんだから、やり返してやった。
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のん - アオイヨルさん» ありがとうございます!何卒よろしくお願いいたします!これからも更新楽しみにしています♪頑張って下さいね☆ (2021年6月8日 9時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
アオイヨル(プロフ) - のんさん» のんさん、お久しぶりです。大好きと言っていただけて、光栄です。新作の提案、ありがとうございます。是非、検討させていただきますね。 (2021年6月7日 20時) (レス) id: 64f54fb5df (このIDを非表示/違反報告)
のん - アオイヨルさん» アオイヨル様に、だいぶ気が早いですが、新作の提案です!リアル設定で、大ちゃんの精神系が読みたいです!子役の頃から頑張ってきた彼。周囲に気を使い過ぎてとうとう心が限界を迎えてしまう的なのが読みたいです!ご検討よろしくお願いします! (2021年6月7日 18時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
のん - アオイヨルさん» お久しぶりです!私、有岡君のこういうお話、大好きです♪次回の更新を楽しみにしております☆ (2021年6月7日 18時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
アオイヨル(プロフ) - ゆきうさぎさん» お久しぶりですね。コメントありがとうございます…!うまく書けるかわからないですけど、よろしくお願いします。 (2021年6月6日 16時) (レス) id: 64f54fb5df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アオイヨル | 作成日時:2021年6月6日 12時