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3.道枝side ページ4
道枝side
「これだからアイドルは嫌なんだよ」
ドラマの監督に言われてしまった
情けない、、、
(もっと頑張らなきゃいけないよね)
反省しながら少し頭を冷やすために散歩していた
普段の俺はファンに見せているような明るくて人懐っこい性格ではない。むしろ真逆だ。無愛想で下を向いて歩いてるようなそんな感じ。だから恋愛経験はないに等しく、彼女はできたことがない。こうやって落ち込んでも頼れる人はメンバーが家族ぐらいだし、でも心配させたくなくて自分から言うことはそうそうない。
(なんか、空っぽだな、俺って)
ポツポツ
タイミングよくドラマみたいに雨が降ってきた
今日は雨に傘もささないで歩きたい気分だ
ふと目から雨ではない水滴が出るのを感じた
溢れ出して止まらなくなった。
(もう無理かも、)
自販機の灯りに照らされながら俺はしゃがみ込んでしまった
雨は容赦なく俺に降りかかってくる
ふとした時に雨が止まった
見上げるとそこには心配そうな目で見ている
女の子が俺に傘をさしていた
続く
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作成日時：2021年11月23日 15時
