【kn】だから先輩が苦手なんです 2

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「え、なに。ついに付き合ったんすか？おめでと」


「付き合ってない！！！！」


「らしいわ」


あーハイハイリア充はお帰りくださーい。あっうちの食いもんだけは買うてってな。とチーノと似たようなことをいうショッピを必死で叩けば適当に流される。

先輩もちゃんと否定してください！！と涙目で喚けばえー？と返された。そんなに否定する気がないようで腹立つ。



「校内でそんな堂々と手繋いで歩かれちゃ困りますよお客さん、いつそこらのDTという名の山賊達が襲いに来るか分かりませんよ」



「ええんよロボロは今の時間シフト入っとるしトントンは化学部の薬品持ってどっか行ったグルッペン追いかけて奮闘中やからな！！」



「計画通りって訳ですか……エミさんは？」


「あいつくらいなら襲われても倒せる」


「間違いない」




なにやら物騒なような話を繰り広げる2人を横目にコネシマ先輩に買い与えられたわたあめを頬張る。


ていうか今の話、聞いて良かったのかな………ロボロ先輩とかトントン先輩とか、エミ？先輩とか………会ったことのない先輩までのなかなかやばい情報聞いちゃったけど…


ていうかやっぱり手繋いでるの目立つよなぁ、未だに周りの視線はまとわりついていて、居心地の悪さに身を捩った。



「A、意外と猫耳似合ってますね。ツンデレ気質やからかなあ」


「え？？待って、ショッピ私のことツンデレだと思ってたの？」



「そらまあ。喧嘩モドキするといつも泣きかけながら嫌い！！！言うてくるくせに謝ると『私もごめんね、…………別にショッピのこと、嫌いじゃないから…』って言われたらなあ。
俺アレ聞きたくて最近Aのこと怒らしてる節あるし」


「ハァ！？！？！！！ショッピ君そんな可愛いこと言われとんの！？！
俺やってそれ言われたいわ！！」


「ショッピ！？！？！！！！！！？ていうかあんたやっぱり最近ちょっと怒らせにきてたよね！？なんかもうわざとらしすぎてちょっと寛容になってきたわ！」



誤魔化すようにべーっと舌をだすショッピをぽこぽこ殴る私と、私の肩を揺らして俺にも言ってや！！とねだるコネシマ先輩。完全にカオス。



最終的にはショッピにわたあめをもう一個握らされ他のお客さんの迷惑なんでこれ持って他行ってくださいね。と背中を押された。

また子供扱いだ。一口噛みつき前を行くコネシマ先輩の後ろをついていった。

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