【kn】だから先輩が苦手なんです

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「………ハ？」



「どうしたの」



「いや、部活名」



私の書類に目を通して親代わりのサインをしようとしたショッピが突然固まり部活名のところを指さす。

お互いにはてなを浮かべながらそれを見て、私は答えた





「？なにがおかしいの、早くサインしてよ先生のとこ行かなきゃ」



「いやあの、ここ陸上部って書いてありますけど」



「陸上部にはいるんだからそりゃ陸上部ってかくでしょ？」



「………………………アンタ、このことコネシマさんに言いました？」



「え、わざわざ自分のはいる部活なんて報告するわけないじゃん。そもそも私あの人にここの高校入ったことすら言ってないよ」




その言葉にショッピはいつも気だるげにしている目を珍しく見開き視線を彷徨わせてから頭を抱えうーん…と唸り出した。



なかなか見ない彼の様子に面白いものを見たと思ってその様子を動画に収めて共通の友達であるチーノに送る。





チーノも元々はショッピの中学からの友人で(どこから繋がったのかは知らない)、あいつは人が困惑する姿や苦しむ姿が好きなだいぶいい性格をしたやつだから喜ぶだろう。



現に今、動画を送った10秒後には「今どこ？そんなおもろい現場俺も行きたい」と返信がきた。
良い友人である。

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