14. ページ14
「あんなぁ……お前は知らんのかもしらんけど生徒会は男メンバーしかおらんねんぞ。しかも14人。全員が男や。
ったくむさ苦しいったらありゃせんわ」
「いやほんまですわぁ！
特にコネシマとかシャオロンとか言う人らは部活終わりの汗だらっだらな状態のまま生徒会室駆け込んでくるし？」
コネシマ先輩の言葉にゾム先輩がノる
「オスマンさんとかグルッペンさんとかエミさんは女子顔負けのファンシーお茶会を定期的に開きますけどあのゴツい男の人たちがしてても絵面が地獄なだけですしね」
ショッピもノッた。
「そうっすよねショッピさん！流石！その通り！！
てなわけでお前の言う通りむさ苦しいし俺らもAさんみたいなキャピキャピしとらんくて可愛くておもろそうな人求めてるんになんで誘わないん？」
どうやらショッピとゾム先輩の悪ノリが始まったようだ。
ゾム先輩、こんなの楽しそうに喋るのか。
やっぱり人見知り気味なのかな、私の話をしているはずなのに私を忘れて話していたようで、ハッと私を見てから気恥ずかしそうに困った笑顔を見せ、ゆっくり目を逸らされた。
自分より全然背が高くて筋肉もついていて男らしい先輩に言うことではない気もするが、結構可愛いタイプなのかもしれない。
ていうか生徒会14人もいて全員男なのか、嘘でしょ。
そんなの絶対誘われても入らなかった。
いや14人もいる？
隣のコネシマ先輩は、2人の煽りに顔を赤くさせて言葉を探している。処理中のようだ。
少し静かになってから、あ、動き出した。と思ったらショッピの襟足をむんずと掴み「A！！！！！！！！サッカー部は兼部でも歓迎しとるからな！！！！」と不機嫌そうに言いながらサッカー部のスペースへと戻っていく。
「えっっ」
「いやお前シッマ！！！！！逃げんのか！！」
笑いながら揶揄うように発されたゾム先輩の言葉に更にイラついたようにこちらを振り向いた先輩が、私を見て勢いよく指差して言う。
「察しろやアホ！！！！！！！！」
「いや察せるかアホ先輩！！！！！！！！！！」
ゾム先輩は笑い転げた。
初めて聞く邪悪な笑い声だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1172人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アキ(プロフ) - ミキさん» 暖かいお言葉ありがとうございます…！ぜひ最後までお付き合いください〜！ (2021年3月8日 16時) (
レス) id: 4f5928c036 (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - ひぇ〜...主人公ちゃんを応援する同級生になりたい...すっごくときめきます!!最後まで追っかけさせていただきます!体調にもお気をつけて頑張ってください! (2021年3月8日 14時) (レス) id: 35c3ea89a9 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - きな粉さん» 甘々で読んでくださる皆さんをときめかせられたらいいなーっという思いで書いているのでとても嬉しいです！ありがとうございます〜！ (2021年3月8日 9時) (レス) id: 4f5928c036 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉 - 遅い時間に申し訳ありませんー！この作品すっごい心臓がなんかギュンギュンする...。めっちゃ少女漫画みたいに甘々ですきです。応援してます！ (2021年3月7日 0時) (レス) id: 4450df5064 (このIDを非表示/違反報告)
くー(プロフ) - アキさん» はっすみません、そこまで知らなかったです。わざわざ解説までありがとうございます！ 最後まで絶対追っかけさせてもらいます（予言）（笑） (2021年3月4日 18時) (レス) id: 70199b7489 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アキ | 作成日時：2021年2月22日 19時
