ベリーオン！

▲電話 ページ23

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電話の操作をゆっくり教えてあげながら、小さな手でボタンを押していく望


すると、電話からは機械音が流れてしばらくすると「もしもし？」と照史の声が聞こえた


お仕事は午前中だけのはず
たぶん今は帰る途中やけど、早めに知らせなあかんかなと思って望に電話を頼んだ




望「あきとくん？のんすけです」


照『望？どないしてん電話なんて』


望「あのね、ともがハァハァ言ってんねん」


照『え、智が？ん？どういうこと？』


望「ともがね、苦しいっていうねん。はよ帰ってきて」


照『なんや？智洋がなんかあったん！？』


望が必死にこの状況を伝えてくれてて、ただ事ではない事を察知したっぽい照史



淳「できたでー」


ちょうどいいタイミングでお粥を持ってきてくれた淳太

智を淳太にバトンタッチして、望から電話を受け取った



崇「照史？仕事おわった？」


照『濱ちゃん？実はもう少しかかりそうやねん…智なんかあったん？』


崇「8.7℃熱出てんねんけどさ。仕事終わってないんやったらこっちでなんとか面倒みるから…」


照『え、智熱出てん！？』


照史の驚く声に、耳がキーンとなる
仕事終わってないのに、電話しても心配するだけやん…メッセージ入れるだけいれとけばよかった…




智「とーちゃん…とーちゃんどこ…………」


照史に状況を説明しようとすると、智が唸り始めた
そして泣きはじめたから、大毅と流星と望はびっくり


やって、智が泣くなんて初めて見るから
もちろん俺も淳太も。

皆してアタフタしはじめた



どうやら智の泣き声は照史にまで聞こえたみたいで

照『…濱ちゃんほんまごめん。はよ終わらせて帰るから』


そう言って電話は切れた

△おっさん→←▲お熱

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