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紫緑 ページ8
紫さいど
緑「はまちゃーん。」
紫「はいは〜い」
いつもの楽屋の雰囲気。
ふんわりしていて、がやがやしてて、
寝てる人もいれば
大声で歌ってる赤いやつもいる。
新聞読んでたり
なんか食べてたり
スマホいじってたり。
そんな散らかった楽屋で
いつも隣にいてくれるのは神ちゃん。
今も名前を呼ばれたけれど
特に用事はない様子。
俺の指で遊んでる。
付き合い始めて約半年。
告白したのは神ちゃんからだった。
正直驚いたけど
『最初は友達以上恋人未満でもええから』
そんな言葉から始まった交際も
今では俺の方が神ちゃんおらんとあかんくらい
ベタ惚れです。
.
めちゃくちゃに甘えてくる日もあれば
ツンツンしてる時もあるし
歌作りに真剣になる日もあるし
ふたりで買い物に行く日もありました。
そんな僕らに
バレンタインデー という日が来ました。
別にどっちが 彼女彼氏 とかはないし、
なんとなくお互いにチョコをあげるんかなって
考えてたけど
そんなんじゃなかった。
.
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作者名：緑のシルクハット | 作成日時：2018年1月15日 13時
