バレンタイン短編集 (ページ2)

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青さいど

最近望に冷たくしちゃう。

別に嫌いとか、冷めたとかそんなことはない。

ただ今更になって恥ずかしくなってきた。

神ちゃんとしげみてると

なんだかこっちまで照れてくるし、

望が目の前に来ると

耳がめっちゃ熱くなる気がするし。

でも望はそんなおれの事を勘違いしてる。

たぶん望は

もう僕のことなんて…

って、考えてもうてるんかなぁ。

そんな暗いことを考えつつ

ふと、カレンダーが目に入った。

青「お…バレンタインデー…か。」

紫「流星、ちょっと望どうにかしてや」

青「……？」

濵ちゃんが困った顔をして

ソファーにやって来た。

望は神ちゃんと楽しそうに何かを計画していたから、

少しほっといて

濵ちゃんと楽屋を出た。

青「どうしたん？」

紫「流星…望が寂しがっとるよ。」

青「分かっとる。…けど恥ずかしいねん」

紫「そか…バレンタインデーチョコあげるつもりなん？」

青「おん、寂しい思いさせとるなら
なおさらあげなあかんかなって思ってな。
あ、濵ちゃんチョコ買いに行くん付き合って」

紫「はぁ…はいはい」