約束 ページ22
神山が重岡を失ってから
約1年半が経過した。
未だに 重岡 との約束は果たされていない。
「おはよ、流星」
「お〜おはよ〜神ちゃん。あ、今日新人」
「新人?」
「おん、俺らと同い年結婚済みらしい。」
「へぇ、そうなんや」
「あ、興味ないんやなぁ〜っ!」
神山が同期の流星にいじられていると
上司が集合をかけた。
その上司の隣には男の子が立っていた。
「ほい、新入社員。挨拶どうぞっ」
そう上司が軽くいうと
隣の男の子はようやく顔を上げて話した。
「……………え?」
「えっと、重岡大毅…24才ですっ…
分からないことだらけですがよろしくお願いします!!」
「………しげ……?」
「神ちゃん、知り合い?」
「え、いや…分からん…」
確信はもてていなかったが、
なんとなく、不思議な雰囲気を感じ取っていた神山。
いつもいじょうにそわそわして
新入社員に話しかけようか悩んでいた。
「し…しげおかく…ん…」
「え、あっはいっ!」
「………覚えて…る?」
話しかけた瞬間は
新入社員はなんのことかわからない様子だった
しかし
神山が左手の手を見せると
重岡の表情が変わった。
「……かみ…ちゃんっ……?」
「そうっ…しげっ……」
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作者名:緑のシルクハット | 作成日時:2018年1月7日 18時