また逢える日まで ページ19
「いってらっしゃい」
「いってきます!」
重岡と神山が出会って7日目
重岡が存在できる最後の日になった。
前日に重岡からのお願いで
『いつも通りの神ちゃんでいて』
そう伝えられ
その願いを叶えるため神山は
いつも通りに起き、朝食を食べて送った。
ひとり家に取り残された神山。
いつも通りならばもうひと眠りする所だが、
今日は違った。
寝癖をなおし、服を着替えて
外へ出かける準備をした。
「さて…久々に街中行きますか。」
神山はそう呟いて家を出た。
向かったのは街中のとあるアクセサリー店。
神山が何度か来たことがある店で
シンプルなものから、派手なものまで。
神山は指輪のコーナーで立ち止まり
時間をかけて悩んでいた。
「ドッペルゲンガーなら、指の太さも
おなじなんかな…?」
自分用と、重岡用。
同じ大きさでシンプルなデザインの指輪を2つ
かなりの時間を費やして購入した。
「……これでええのかなぁ」
少し不安を抱えつつも
買った指輪を握りしめて家に帰宅した。
その数分後、
重岡から連絡がきた。
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作者名:緑のシルクハット | 作成日時:2018年1月7日 18時