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# ページ13
そのあと
重岡は狂うほど海で泳ぎ
その様子を神山が波打ち際で眺めていた。
海から重岡が上がってきたと思えば
疲れきった笑顔をしていた。
「かえろっか」
「うん…泳ぎ疲れた…」
荷物をまとめ、重岡は着替えて
車へ戻った。
「しげ、疲れとったら寝ててもええからね」
「うん……」
神山が運転する車で
隣に座る重岡の目がだんだんと閉じていった
首が運転席の方に傾いていて
口は開いたまま。
少しアホそうな顔をして寝ていた重岡を見て
神山は赤信号の時に
重岡の方の窓を少し閉めた。
「ほんま………かわえぇ」
渋滞に巻き込まれたおかげで
ゆっくり重岡の寝顔を眺められるようになり
神山は重岡の頬をゆっくりなでていた。
「なんで…1週間だけなん…？」
そんな思いは重岡には届かぬまま
有給休暇は終わった。
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作者名：緑のシルクハット | 作成日時：2018年1月7日 18時
