畑の6月生まれ

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たなっちside






「………電話するんすか」



だ「うんっ、あ……たなっちする？」



「あ…はい、俺しますよ」









ようへいくんが、



俺の好きな人が、




他の人と電話をするのが悔しかった。







目の前で好きな人が

他の人の電話で起きるのが嫌だった。









申し訳ないな、って思いはしたけど


別に誰が電話しても動画的に大丈夫でしょう







そう思い込ませて


ようへいくんに電話をかけた。









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3コールくらいして

ようやく電話が繋がった。






俺の目の前にはカメラを持ったトマ坊がいて

隣にはニコニコのだいちくんがいる。







「あ……もしもし〜？」



よ「………はぃ、すみません、今行きます」









少ししてようやく返事がきて

愛おしい声が聞こえてきた。









カメラを見て笑った。


だいちくんと目を合わせて笑った。








周りから見たら遅刻するようへいくんを

面白半分で笑ってる。





そんなように見えているんだろうけど






ほんとうは嬉しくて

少しだけでも寝起きのようへいくんと電話越しに話せて嬉しくて、





自然と口角が上がってしまった。









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と「ようへいくん、生きててよかったっすね」



て「ほんとに」



だ「そうだね笑 あの人ぽっくり逝きそうなかおしてるもんね。」



「そんな物騒な事言わないで下さいよ笑」









そんなこんなで一旦カメラは置かれ

みんなでようへいくんを待った。






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