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赤
言ってしまった。
肩に手を置かれた時
急かされているような気がして
つい勢いで言ってしまった。
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ここまできたらもう後戻りは出来ない。
神ちゃんの返事を待つために
ずっと目を見つめた。
堪えてた涙が
ついに溜まりに溜まって溢れた。
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緑「………しげ、それ本当に?」
「え、ほっほんとに…好きやで」
緑「………そっか、ありがとうしげ」
予想とは違う返事が返ってきて
今神ちゃんは俺の事をどう思っているのか
これから先どうすればいいのか
何もかもが分からなくて
何も言葉が出てこなくなった。
表情が変わらない神ちゃんの顔を見つめたまま
そうすると、
神ちゃんは少し笑った。
「………え?」
緑「しげ、俺もしげの事、ずっと好きだった。
でも中間くんの事好きって言ってたから
俺、しげの事…応援しようと思ってた。
ずっと我慢してた…。」
「っ………うん…」
緑「……本当に、俺でっ…いいの?」
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もう今の俺に迷いはなかった。
流星と神ちゃんが結ばれる未来も見えたし、
俺が中間くんと上手くいく未来や
俺が他の女の子と付き合う未来
俺が選べる未来はたくさんある。
けど今は
今選ぶべき未来は
絶対に目の前にいる幼なじみだと思う。
もう、幼なじみじゃなくなるんやけど。
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「神ちゃん……俺の恋人になって下さい。」
「っ……俺で…良ければ…!」
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END
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緑のシルクハット(プロフ) - ななるしすと。さん» コメントありがとうございます!頑張っていきますね! (2020年4月11日 19時) (レス) id: c670943042 (このIDを非表示/違反報告)
ななるしすと。(プロフ) - コメント失礼します!!こういう内容のお話すごい好きです!!更新頑張ってください!!応援してます!! (2020年4月10日 21時) (レス) id: 3495edf79a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緑のシルクハット | 作成日時:2020年3月28日 18時