揺れ動く太陽 (ページ30)

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赤

流星に強く言われて

流星の綺麗な目を見つめ続けて数分

急に俺の手を握る力を強めた流星は

大きく息を吸った。

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青「しげ……俺の代わりに神ちゃんを

幸せにしてあげて欲しい。」

「流星………」

『俺からの一生のお願い。』

そう言った流星は

綺麗な笑顔で泣いていた。

「俺で……いいのかな、神ちゃんは」

青「しげやないとダメなの。」

「なんでっ………俺なん…？？」

青「いいから、行くで」

「え、ちょっ………どこに！？」

握っていた両手を片手に持ち替え

俺を引っ張ってどこかへ向かう流星。

またもや見慣れた風景を進むと

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神ちゃんの家の前に到着していた。

「え………や、なんで…」

青「好きなんやろ？神ちゃんのこと。」

「や、おん…好きやけど…わざわざ
家まで来ても…」

青「神ちゃんはな、ずーーーっと
我慢してた。
俺よりもしげよりも長い間耐えてた。

そんな好きな人をいつまでも苦しめるん？」

正論を言われ

返す言葉もなくなった。

頭の整理が追いつかずにボーッとしてしまっていると

突然流星がインターホンを押した。

「えっ……！………えぇ？？」

青「じゃあ、また明日。」

流星は走って帰ってしまった。

「ちょっ…えぇ………。」

『はーい』

流星の行動に呆れていると

声が聞こえて

咄嗟に重岡ですっ！！そう返した。

すると声の主は神ちゃんだったらしく

鍵を開けてくれて

玄関から顔を出した。

緑「………どうしたん？こんな変な時間に」

「え…あ、ぁあ～いやぁちょっと…な」

緑「んっと…とりあえず上がって？」

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人間って意識してしまうと

こんなにも変になるんかな…

心臓の音が外まで聞こえるんじゃないかってくらい

早くてどきどきしてる。

もうここまできたらきっと

ただの幼なじみには

戻れないんやろうな…。

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