揺れ動く太陽 (ページ21)

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緑

「あ…しげ、おはよ」

赤「おぉー、おはよ」

やっぱりしげは昨日のテンションが低いままだった。

思い切って聞いてみることにした。

「しげ、中間くんとご飯食べたん？」

赤「あぁまぁ…うん…」

「その後からずっとテンション低いで？
なんかあったん…？」

赤「………中間くんは男、恋愛対象に
はいらんのやって。」

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確信した。

しげはやっぱり中間くんが好きなんだって

でも中間くんも男。

なかなか恋愛対象が同性の人は少ない。

しげはそのことに対して

かなりのショックを受けてた。

見てるこっちまで悲しい。

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「……俺は男でもいいと思うけどな」

赤「そう…なんか…」

「好きだったらええと思うな。
正直…今の俺の好きな人も男やし？」

赤「えっ………そうなん！？」

しげを励まそうと言ったものの

好きな人本人に、好きな人いるんだよね

なんて

回りくどい恋愛のようなことをしてしまった

もちろん、その好きな人は誰かと、

聞かれまくったけど

さすがにしげだよ、とは言えずに

濁しに濁しまくって早く歩いた。

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「しげ、もしさこれから中間くんにアピールしていってそれでもダメだったら
俺のところに戻ってきてな……？」

赤「かみ…ちゃん？」

「俺はいつでもしげの味方やし、幼馴染やからさ、支えになるで。」

赤「……ありがと、もう少し中間くんと
仲良くなってみて考えてみるな！」

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素直に相手に好きと言えない自分に

苛立った。

しげの無邪気な笑顔を見て

心が痛んだ。寂しいと思った。

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