ｼﾞｬﾆｽﾄ短編小説

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まぁ、勝てるわけもなく


たった５分で 2-0 になってしまって。





しゃあない少し本気出す、そう思って

ボールを持っている相手に向かってダッシュ。






だけど華麗にかわされて

そのまま足をひねって転倒。






「いっ…たぁ」



さすがに先生も一旦試合をとめてくれて

駆け寄ってきた。





「神山、大丈夫か？…捻ったか？」

「はい…少しっ」






動かそうとしてみても痛みが勝って

少し涙が出かけた。





望も駆け寄ってきてくれて心配してくれた。





「どうしようか…あぁそうだ体育委員に付き添ってもらえ。桐山！」




「えぇ？はぁ〜い！」





『桐山』 そう呼ばれた人は、うちのクラスの

体育委員で、

色黒でがたいがいい、フレンドリーな人。





でも俺自身あまり関わったこと自体は少なくって、

今回面と向かって話すのは初めてだった。






「あぁ足捻ってもうたん？えぇよ、保健室いこーや！歩ける？」



桐山くんに迷惑はかけまいと立とうとするが

やっぱりダメで、首を横に降った。









「えぇよ、乗って」

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