雨の戦争

予感的中 ページ42

黄side



「望、もう俺ら３人は…望の正体を知っとる」

「あぁそうなんですかあ。
じゃあもういいですね、残念ですけどこれで最後です。」



…望がそう言うと、

建物の影からぞろぞろと男達が出てきた。





しげは腕をボクシングの時のように構え

俺も戦う覚悟を決めた。



…それと同時に男達が3人に飛びかかってきた







「智洋っ！」




そう叫んだしげの声が聞こえ、声のするほうを見ると、

智洋をかばったしげが男達のもつ鉄パイプで滅多打ちにされていた。





「しげっ…！」





おれがしげの所に駆け寄ろうとすると

望がナイフをしげの首に当てた。






「淳太さん、動いたらサクッとやっちゃうで」


「っ…望は！何がしたいねん！何をすれば…
諦めてっ…え？」









紫side


目が覚めた。

6時30分


いつもは淳太がキッチンで料理をしてる音

照史の笑い声が聞こえるはずなのに。



何となく嫌な予感がして

急いで

でも警戒しつつ、リビングに向かった。




…やっぱりおらん




ダイニングテーブルに淳太が書いたであろう
置き手紙があった。








…きっと、望の所やね。






俺は知ってた。望がストーカー君だってこと





きっと淳太達もその事を知ってしまって問い詰めに行ったのだろう。


しゃあない、タクシーつかまえていくか。

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