負けず嫌いな女の子VSぶりっこ女の子 ４

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「もう、心の傷も癒えへんの、体の傷も。


　何もかもがもう手遅れやねん。



　みんながここまでしてうちをWESTに引き留める意味が分からへん。

　うちの居場所はもうないねん。


　先輩からも、後輩からも絶望して目で見られて、うちのつらさ誰も分からへんやん。



　もううちは、WESTのグループやないねん。今引き留められても困るんやけど」






静かに二人部屋で涙を流す。


自分は止まることを知らずに流れ落ちる。



静寂に響く誰かの足音。

姿が見えないからか、さっきよりも恐怖が増す。





？「あれ？神ちゃんやん」





さも当然のようにうちの家に入ってきたのは、大毅。


うちたちが泣いてることに不信感を抱きながらも、そこには一切触れてこない。





智「なあ？何が困るん？莢は俺らと一緒に活動したないん？」





「そういうわけやないんやって！分かってるやろ？」





大毅が入ってきたにもかかわらず、話を続ける智くん。





「うちはあの時の約束まだあきらめてないねん。


　諦める事ができひんの！みんなのこと、大好きやで？




　やけど、諦めざるをえなアカンの。


　もう無理やねん。



　何もかもが遅いねん！何がうちならできるや！！


　できるわけないやんか！！」

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