淳太くんと管狐さん ページ8
◆
帰宅。
荷物を下ろして、竹筒を置いて。
ソファに座って、ようやくひと息。
淳「疲れたぁ・・・」
照「お疲れさまー!」
淳「照史は元気やなぁ・・・」
一方の照史は、まだまだ元気そうや。
・・・いやまぁ、人間と妖怪っていう根本的な違いがあるからやろうけどさ。
照「ご飯にするー? お風呂にするー? それとも・・・」
淳「先に風呂。それから飯やな。」
どっかで覚えたらしい変な言葉。
それを遮って、その場を後にした。
照「もー・・・最後まで言わせてぇや!」
背中を追いかけるような声が聞こえる。
けど、あえてスルーする。
結局いつも、似たようなやり取りになる。
別にそれが嫌、とかではない。
けどなぁ、ホンマに「あえて」としか言えへんのよなぁ。
もちろん、気まぐれに違う返事をしたりもするんやけどな。
淳「はぁ・・・」
サッとシャワーを浴びて、湯船に浸かる。
そして天井を見上げて、ひと息。
(疲れたなぁ・・・)
小さい子と一緒になって遊んだのは、久しぶりやった。
・・・まぁ、おばけなんやけどさ。
でも、おばけって案外普通の人と同じ感じなんよなぁ。
後半なんか、俺もあの子がおばけって事忘れてたし。
なんて事を、ぼんやり思う。
温まってきて、記憶の映像にもやが掛かり始める。
淳「ふー・・・・・・、」
・・・さて、そろそろ上がるか。
息を吐いて、天井から視線を落とす。
眼球の無い瞳と、目が合った。
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