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淳太くんと管狐さん ページ8







帰宅。
荷物を下ろして、竹筒を置いて。
ソファに座って、ようやくひと息。


淳「疲れたぁ・・・」

照「お疲れさまー!」

淳「照史は元気やなぁ・・・」


一方の照史は、まだまだ元気そうや。
・・・いやまぁ、人間と妖怪っていう根本的な違いがあるからやろうけどさ。



照「ご飯にするー? お風呂にするー? それとも・・・」

淳「先に風呂。それから飯やな。」


どっかで覚えたらしい変な言葉。
それを遮って、その場を後にした。


照「もー・・・最後まで言わせてぇや!」


背中を追いかけるような声が聞こえる。
けど、あえてスルーする。

結局いつも、似たようなやり取りになる。
別にそれが嫌、とかではない。

けどなぁ、ホンマに「あえて」としか言えへんのよなぁ。
もちろん、気まぐれに違う返事をしたりもするんやけどな。


淳「はぁ・・・」


サッとシャワーを浴びて、湯船に浸かる。
そして天井を見上げて、ひと息。


(疲れたなぁ・・・)


小さい子と一緒になって遊んだのは、久しぶりやった。

・・・まぁ、おばけなんやけどさ。
でも、おばけって案外普通の人と同じ感じなんよなぁ。
後半なんか、俺もあの子がおばけって事忘れてたし。

なんて事を、ぼんやり思う。
温まってきて、記憶の映像にもやが掛かり始める。


淳「ふー・・・・・・、」


・・・さて、そろそろ上がるか。
息を吐いて、天井から視線を落とす。

眼球の無い瞳と、目が合った。

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作者名:紙代 冬華 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年9月20日 19時

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