≪01≫成り行き怪異探偵さん (ページ7)

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淳太くんと管狐さんページ7

淳｢じゃあな。｣

照｢もう悪さすんなよー？｣

仕事終わり。
帰る前に、近所の公園で男の子と遊んであげて。
夕方のチャイムと共に別れを告げた。

｢お兄ちゃんたち、ありがとう！ばいばい！｣

男の子は笑って、夕陽が照らす道に溶けて消えた。

照｢行ったな。｣

淳｢そうやね。｣

顔を見合わせて、思わず噴き出す。

ちっちゃい子と遊ぶのも。
何やかんや全力で遊んだのも。
久しぶりやったし、何より楽しかった。

淳｢こーいうカワイイ事件なら、全然ええんやけどな・・・｣

照｢あー・・・｣

今日は、たまたま、運良くこの程度で済んだ。
せやけどたまに、とんでもない事に巻き込まれたりもする。
その心労は物凄いし、普通に身が持たん。

淳｢はぁ・・・あ、ごめん。ちょっと寄り道。｣

照｢ん？あぁ、いつものな。｣

気休めではあるけれど。
その心労を少し軽くする為に行くのが、とある神社。

帰り道の、山の麓にある、寂れた神社。
手入れもあまりされてへん、小さな神社。

けど、不思議と安心出来る場所や。

照｢相変わらず、此処の神様はおらんみたいやな・・・｣

淳｢ずっと同じ場所におるのは、神様も飽きるんやない？｣

照｢でも基本、神様は出不精なんやけどなぁ・・・｣

淳｢例外もおるって。｣

照｢んー・・・｣

照史は何故か、この神社の神様が気になるみたい。
でも別に、そこまで気にする事でもないんちゃうかな？

・・・まぁ、神様だけは見えへん俺の、勝手な楽観かもしれへんけど。