お狐様と裁判所 ページ44
◆
照｢淳太くん起きて！ 朝やで！｣
淳｢はいはい・・・｣
それから数日して。
いつも通りの、喧しい日常が戻ってきた。
照｢目ぇ開いてへんよ？ はよ顔洗って！｣
淳｢んー・・・｣
俺と照史の関係性は、そんなに変化は無い。
前とおんなじや。
ただ、微妙に変化したこともある。
照｢あ、明日から三日くらい、神社行ってくるから。｣
淳｢また新しい裁判入ったんか。次から次へと、物騒なもんやな。｣
照｢この前淳太くんに襲いかかって気た奴の裁判。｣
淳｢うわ、マジ？｣
それは、裁判の話をするようになったこと。
そして、照史がたまに家を空けるようになったこと。
俺らは10年近く一緒におったワケやけど。
そのお陰で、仕事が溜まりに溜まっているらしい。
・・・部下の人達(狐たち？)に、ちょっと申し訳ないな。
照｢とりあえず、明日から流星に迎え来てもらって・・・家には神ちゃんとシゲ呼ぼうか。｣
淳｢じゃあ、この後話しとくか。｣
照史がおらん間、俺は無防備になる。
せやから、人外トリオに協力してもらうってワケや。
淳｢じゃ、そろそろ行くぞー。｣
照｢はーい！｣
竹筒を肩から下げて。
靴を履いて、準備はオッケー。
淳｢ちょっとソレ、くすぐったい。｣
照｢んー？ 別にええやんかー。｣
淳｢・・・まぁ、ええけど。｣
そういえば、もうひとつ変わったこと。
それは、照史が尾を隠そうとせんようになったこと。
いわく｢尻尾隠し続けんのって、案外疲れんねん｣とのこと。
そしてその九本の尾は、俺を守るように絡み付く。
それが気持ちいいやらくすぐったいやら。
・・・まぁ、悪い気はせんけどな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 134人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
