≪01≫成り行き怪異探偵さん (ページ21)

今日:59 hit、昨日:10 hit、合計:48,627 hit

第３話ページ21

◆side:中間淳太

照｢淳太くーん、そろそろ起きてやー。｣

淳｢ん、うん・・・分かった・・・｣

いつも通りの朝。
の、はず。

今日はやけに身体が重い。
風邪とか熱とか、そういう倦怠感に近い。

照｢うわ、顔真っ白やんか！｣

淳｢・・・そんなに酷い？｣

照｢酷い！今日は休んだ方がええよ！｣

淳｢そうやなぁ・・・｣

過剰な心配をする照史にも生返事。
アカン、頭回らへんわ。

照｢とりあえずオレ、店長さんに連絡してくるから！｣

そう言って、照史は部屋を飛び出していく。

桐山照史。
その正体は、人間ではなく≪管狐≫。

とはいえ最近は馴染み過ぎて。
まるで母親みたいに世話を焼くようになった。

今やって、ナチュラルに店長さんへ電話をしに行ってもうたし。
妖怪に欠勤の電話してもらう人なんて、普通おらへんやろ？

淳｢んー・・・・・・。｣

おそらく、何かしらこうなった原因があるはず。

普通やったら、風邪とかの病気の類を疑うやろうけど。
生憎、俺の思考回路はだいぶバグってる。

たぶん、きっと、いや絶対。
何かしらの怪異が関わってると思う。

それが何の怪異なんかは、まだ分からへんけど・・・