淳太くんと管狐さん ページ3
◆
照「淳太くーん、朝ごはんできたよー!」
淳「おぉ、ありがと照史。」
照「どーいたしまして!」
テーブルの上には、無駄に凝った料理がズラリ。
淳「相変わらず美味そうやなー。」
照「長年の観察力の結果やな!」
淳「いやほんまに、照史ってめっちゃ器用やで。」
照「えへへー。♪」
それを作った張本人は、照れくさそうに笑っている。
桐山照史。
常に着物姿の男。
その実体というか正体は、妖怪の管狐。
管狐とは名前の通り、竹筒の中に入れる細さの狐や。
管狐を操る人間は、飯綱使いとも呼ばれるとか。
中学一年生の時に拾った竹筒。
アレがまさに、管狐の入った竹筒。
そして、それを拾った上に蓋を開けた俺は、めでたく飯綱使いになってもーたワケや。
照「ほらっ、はよ食べよ!」
淳「あぁ、うん。」
ちなみに。
どーして彼が、人間としての姿と名前を持ってるかというと。
本人いわく、人間の姿の方が動きやすいかららしい。
淳「なんか、照史って狐っていうより犬みたいやな。」
照「そーか? 全然ちゃうと思うけど・・・」
淳「いやいや、絶対犬っぽいって。」
照「???」
まぁ、最初の出会いはあんなんやったけど。
今は何やかんや、上手くやれてるんやないかな。
・・・ただ、この事件から、後に『怪異探偵』と呼ばれるようになる事件が多発するんやけど。
とりあえず、その話はまた今度。
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