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淳太くんと管狐さん ページ3







照「淳太くーん、朝ごはんできたよー!」

淳「おぉ、ありがと照史。」

照「どーいたしまして!」


テーブルの上には、無駄に凝った料理がズラリ。


淳「相変わらず美味そうやなー。」

照「長年の観察力の結果やな!」

淳「いやほんまに、照史ってめっちゃ器用やで。」

照「えへへー。♪」


それを作った張本人は、照れくさそうに笑っている。

桐山照史。
常に着物姿の男。
その実体というか正体は、妖怪の管狐。

管狐とは名前の通り、竹筒の中に入れる細さの狐や。
飯綱(いづな)とも呼ばれる、憑き物の一種でもある。
管狐を操る人間は、飯綱使いとも呼ばれるとか。

中学一年生の時に拾った竹筒。
アレがまさに、管狐の入った竹筒。
そして、それを拾った上に蓋を開けた俺は、めでたく飯綱使いになってもーたワケや。


照「ほらっ、はよ食べよ!」

淳「あぁ、うん。」


ちなみに。
どーして彼が、人間としての姿と名前を持ってるかというと。
本人いわく、人間の姿の方が動きやすいかららしい。


淳「なんか、照史って狐っていうより犬みたいやな。」

照「そーか? 全然ちゃうと思うけど・・・」

淳「いやいや、絶対犬っぽいって。」

照「???」


まぁ、最初の出会いはあんなんやったけど。
今は何やかんや、上手くやれてるんやないかな。

・・・ただ、この事件から、後に『怪異探偵』と呼ばれるようになる事件が多発するんやけど。
とりあえず、その話はまた今度。

淳太くんと管狐さん→←淳太くんと管狐さん



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作者名:紙代 冬華 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年9月20日 19時

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