≪01≫成り行き怪異探偵さん (ページ20)

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迷子の流れ星ページ20

◆

次の日。
いつもより早めに店に出勤した俺は、そこで予想外の再会をすることになる。

流｢あ、淳太や。｣

淳｢流星？！何で店におるの？！｣

流｢お母さんに連れてこられた。｣

淳｢お母さんて・・・｣

相変わらず、淡い光(物理)を放つイケメン。
藤井流星は、何故かエプロン姿で俺の前に再び姿を現した。

淳｢首元・・・ちょっと詰まり過ぎちゃう？｣

唐突過ぎる再会に、頭ん中は真っ白になって。
無意識のうちに呟いていた言葉は、とてつもなくどーでもいいこと。

流｢初めて着たから・・・しゃーないやんか。｣

ぶすーっと頬を膨らませる流星。
そういう顔も、イケメンやと様になるから腹立つわ。

淳｢で、何でエプロン？｣

｢あぁ藤井くんね、今日からここで働くから。｣

淳｢・・・・・・はい？｣

突然会話に割り込んできた店長が、とんでもない事を言う。

｢地球で暮らすんやったら、そこの生活を出来る限り体験させた方がええやろー、って、藤井さんとこの奥さんがね。｣

淳｢あの人はホンマに・・・｣

天然。
というより、肝が据わってる、というか。

どっしり落ち着いて構えてて。
もうある意味尊敬するわ。

流｢そういうことみたいやから・・・淳太、これからよろしくな。｣

淳｢はぁ・・・分かった。よろしく流星。｣

こうして迷子の流れ星は。
何の因果か、俺の職場で一緒に働くことになった。