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淳太くんと管狐さん ページ2







朝。
目ぇ開けて、違和感。


淳「っ?! いっ、たぁ・・・!」


飛び起きた。
直後、頭に衝撃。


?「あ、ごめんごめん! 痛かったやろ?!」

淳「えぇ、まぁ・・・えっ?」


寝ぼけてて、視界がぼやけてたけど。
頭打った時に、一気に目が覚めた。

そして正対する、見知らぬ男。
着物姿で、人の良さそうな顔。
どことなく不思議なオーラ。


(あ、コレ絶対人間ちゃうわ・・・)


朝イチの、突然の遭遇。
心の準備が出来てるワケもなく・・・


?「あっ、ちょっと?!」


俺は、あっさり気絶した。










?「あ、起きた起きた!」

淳「まだおったんですか・・・」


もう一度目覚めた時には、もうおらへんのちゃうか。
そんな期待は、あっさり裏切られた。


?「初対面に対して冷たいなぁ。友達できひんぞ?」

淳「人間やない奴に心配されたくないです。」


言いたい事だけ言うて、布団を頭から被る。

おばけ、妖怪、モンスター。
そういうもんに出会った時の対処法は、出来るだけ気付かへんようにすること。
反応してもうた場合は、出来るだけ無視して相手にせんことや。

いつもなら、これで大抵どーにかなる。


?「おーい無視すんなよー。」

淳「・・・・・・・・・。」


せやけど今日の相手は、やけに粘る。


?「淳太くーん。おーい。」


そして、やけにフレンドリー。

・・・ん?
ちょっと待って。


淳「・・・何で俺の名前、知ってるんですか?」

?「そこのノートの名前見たから。」

淳「・・・・・・・・・。」


そんなことを、当たり前のように言う。
そして彼は、布団から顔を出した俺に、笑顔でこう言った。


?「オレ、桐山照史! これからよろしくな!」


これが、俺と管狐(くだキツネ)・桐山照史との出会い。
そして、話は現在へ。

淳太くんと管狐さん→←第1話



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作者名:紙代 冬華 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年9月20日 19時

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