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第1話 ページ1

◆side:中間淳太





最初に認めてしまおう。
俺は怖がりや。

霊感というものが昔からありながら。
その目で見てきたいろんな怪異を、片っ端から怖がってきた。

そんな俺が、何故『怪異探偵』なんてもんをしてるのか。
全ての始まりは、中学一年生の頃まで遡る。









淳「・・・なんやコレ?」


その頃、俺の家ではでっかい犬を飼っていた。
ゴールデンレトリバー。
綺麗な毛並みの美人さんやった。

そんな自慢の愛犬が、ある日、口に何かを咥えていた。


淳「それちょーだい。」


手を差し出すと、トコトコやってきて“ソレ”を手のひらに落っことしてくれる。
“ソレ”は、ボロボロの竹筒やった。


淳「ありがと。また後で遊ぼうな?」


愛犬の頭を撫でて、俺は自室に向かう。

あの子がどーしてこれを持ってたのか。
それ以前に、これは一体なんなのか。

何故か無性に気になって、調べたろって思ったんや。


淳「普通の竹筒っぽいけど・・・」


くるくる回して観察してみるも、特に変な部分は無い。
蓋の付いてる、普通の竹筒。


淳「・・・・・・・・・。」


そして、何故か。
何故か躊躇なく、俺は竹筒の蓋を開けた。


淳「・・・何もおらんか。」


そして、中を覗き込む。
何かおるかも、と思ったけど、何もおらへんかった。

そんときは、たしかに何もなかった。
事件が起きたのは、その翌日。

淳太くんと管狐さん→



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作者名:紙代 冬華 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年9月20日 19時

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