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皆が寝静まったころ、俺は屋上に向かう
アダム｢やはり来たな｣
貴方｢お前が来いって言ったんだろ
…お前の目的は俺を殺すことだろ｣
アダム｢あぁそうだ
お前はあの女の子孫
生かしておく訳には行かない｣
貴方｢じゃぁ取引しよう
俺はお前の望み通り死んでやる
ただし、俺が死んだら他の奴らには何もしないって約束してくれ｣
アダム｢私の狙いはお前だ
お前が殺せればそれでいい｣
貴方｢よし、取引成立だ｣
俺はゆっくりアダムに近づく
目の前まで来たところで回し蹴りを顔に食らわす
アダム｢ぐはっ、！｣
貴方｢なんて俺が容易く死ぬわけねぇだろばーか｣
そいつに馬乗りになり首を絞める
貴方｢俺はなぁ、父さんと母さんを殺したお前を絶対殺してやるって、そう思ってたんだ｣
ギリギリと首を絞めれば苦しそうにもがいていた
貴方｢お前、話に聞いたところ魔力はそんなに強くねぇらしいな
じゃぁ、この前俺の記憶を甦らせたのと雅人の件で魔力残ってねぇだろ
じゃぁ、このまま反抗できずに死んじまうなぁ｣
さらに手に力を込める
目に涙が溜まるのがわかる
貴方｢二人の死、死んで償えよ｣
その時、俺の目に何かが覆いかぶさった
｢そこまでだA
汚れ仕事は、お前にはまだ早い｣
優しくて、語りかけるようなその声
それは俺の愛しい人の声
アップル｢さぁ、その手の力を抜いて
首から手を離しなさい｣
俺の手を優しく握って首から離させた
アダム｢ゲホッ、！ゲホッ、！
この、ガキ、、！｣
エイトフット｢王子さんに向かってガキとは失礼な野郎だなぁ？｣
ジャック｢ワンダーランドにだってそんな人いないよ｣
そこには、居るはずの無いリクルーター達
アップル｢マルフィ、ファージャ
Aのことを頼めるか｣
マルフィ｢もちろんだとも｣
ファージャ｢うちらにまかしときや！
あと、頼んだで！｣
アップルは俺をマルフィとファージャに預けてアダムに近づいた
アップル｢我がクイーンのご子女である王女とその王配だけでは飽き足らず
御令孫である我が王子の命まで奪うつもりか｣
アップルの足元からパキパキと音を立てて木の根が這う
その木の根はアダムに巻きついた
アダムの身体からはミシミシと嫌な音と何かが破裂する音と、骨の折れる音が聞こえる
マルフィ｢さぁ、ここからは君が見るべきものでは無い｣
ファージャ｢次目が覚める時には終わってるからな｣
俺は糸が切れるように意識を失った
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作者名：まい | 作成日時：2019年6月19日 14時
