・17 ページ17
スキャターside
[ｶﾞｻｶﾞｻｶﾞｻｶﾞｻ]
スキャター｢はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、｣
Aさんに言われて扉の奥にある森の中に入った
でも、所詮は見習い
私はまだ人間
魔力も持たない
いつ食べられてもおかしくない
あたりも暗く、頼れるのは月の光だけ
でも、死ぬ訳には行かない
後ろから追いかけてくる狼達
しっかり把握は出来なかったけど、10匹はいたかもしれない
分からないけど、とにかく逃げなきゃ
逃げられる場所まで逃げなきゃ
スキャター｢あっ、！｣
木の根っこに足を取られて転んでしまった
狼の唸り声
あぁ、もうダメだ
覚悟を決めて目を固く閉じた
｢ｶﾞｩｯ!｣
｢ｷｬｲﾝｯ!｣
狼のものでは無いだろう猛獣の吠える声と、狼の悲鳴
｢ｸﾞﾙﾙﾙﾙﾙﾙ｣
その猛獣の唸り声に目を開ければ月明かりに照らされた美しく黒い毛並みと、背中に一筋の傷がある
黒豹…
でも、なんでこんな所に、
｢ﾜｳｯﾜｳｯ!!｣
｢ｶﾞｩｯ!｣
狼の吠える声と黒豹の低い声
その姿も声もまるで猛獣
黒豹の体は狼なんかよりもずっと大きくて、そして強かった
狼は黒豹に恐れて逃げて言ってしまった
｢あのくらいの狼には勝てるようになっておけ
これだからひ弱な人間は困るんだ｣
突然黒豹が声を出して話し出した
この、声は…
スキャター｢Aさん！？！？｣
貴方｢うるっせぇ！
狼達に気づかれて、面倒なのは俺なんだよ！
それに、黒豹って時点で俺って気づけ！
そんなんだから半人前なんだろうが！
だから勘の鈍い人間は嫌いなんだよ！！｣
スキャター｢す、すすすみません！！！｣
また、嫌われた、、、？
貴方｢ﾁｯ
ほら、こんな所にいつまでもいたらまた見つかんだろ｣
そう言って、私の前で少し身を屈めた
スキャター｢へっ、？｣
貴方｢お前の足で俺についてこれるとでも思ってんのか？
この鈍足が｣
スキャター｢ど、鈍足！？｣
貴方｢早く乗れ
置いてくぞ｣
スキャター｢は、はい、！
で、では、失礼します、｣
Aさんの背中に乗ると毛はふさふさとしていて綺麗だった
貴方｢しっかり捕まっておけ
でないと振り落とすからなぁ｣
そう言って、Aさんは猛スピードで走り出した
え、ヒョウってこんなに速いの、？
私はとにかく振り落とされないようにしがみついた
でも、なんで助けに来てくれたんだろう…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
むぅ - Mr.ハーデスだと男になってしまいます…。Ms.ハーデスでは？ (2019年11月5日 19時) (
レス) id: 381a12205a (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 46ネコさん» あ"ぁー！遅くなってしまってすみません！スライディング土下座します！！！あ、コメントありがとうございます() (2019年7月10日 7時) (レス) id: 1bd8f95c6b (このIDを非表示/違反報告)
46ネコ(プロフ) - あ"ぁ"ー！更新待ってました(´；ω；｀)あ、初コメです() (2019年7月10日 3時) (レス) id: 1545b18aea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まい | 作成日時：2019年5月22日 15時
