10話 ページ11
何日か経った頃、学校にいたAが呼び出された。
「佐藤Aさん。佐藤Aさん。至急職員室まで来てください。」
Aは職員室まで走った。
「失礼します。」
「佐藤!親御さんが!」
「え……。」
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「お母さん!」
桜子は、チューブに繋がれていた。
「何これ……。」
「ご家族の方ですか?」
医者が入ってきて、事情を説明する。
桜子は、ガンを患っており、疲労と共に、仕事中に倒れたらしい。
「しばらくは目を覚まさないかと。」
「そんな!母はどうなるんですか!」
「大丈夫です。必ず助けます。」
Aは震える手で勝利を呼び出した。
「勝利……。」
「A?どうした?」
「すぐ来て……。」
Aは勝利をひたすら待っていた。
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数分後
「ごめん!」
Aは俯いていた顔を上げた。
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作者名:大仏さま | 作成日時:2017年7月10日 22時