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「プールとか行きたいわー」
夏の暑さから冷えた飲み物が喉を潤す。
「Aの水着姿可愛ええんやろうな」
流星とは付き合い出してから、
クレープ食べたり
プリクラ撮ったり
買い物したりとか
軽いデートは沢山してきた。
「何想像しとるんよ。アホ！」
そう言いポカポカ流星を叩くと流星は冗談で
「痛いわアホ」
って優しく私をギュッと抱きしめてきて
胸が高鳴る。
「って、ここ教室やから//」
って慌てて離れると楽しそうに笑う流星に
釣られて笑ってしまう。
楽しく笑ってたのもつかの間
「Aーお前今日学級委員やろ？頼むこの資料を化学室迄運んでくれへんか？藤井お前は宿題忘れたからこっち来い」
先生に呼ばれ
「流星どんまい！(笑)」
「Aうるさいわって資料大丈夫か？」
「大丈夫大丈夫(笑)」
ちょっと重い資料を持ち上げると
確かにちょっと重かったり(笑)
「うー量多ない？最悪やー」
独り言言いながら歩くと突然その資料が半分軽くなりビックリして横を見上げると
会いたくない
望やった。
「手伝ったるよ。何処まで運べばええん？」
「……結構や。小瀧くんに手伝って貰わんでも大丈夫やから！」
結構キツめに言うてるの分かっとるけど、
望はめげない人やった。
「手伝う言うたら手伝う言うてるやろ？
何処までも運ぶねん！」
強く言い返され複雑な気持ちになりながらも
「……化学室」
「……ん、」
小声で返せば望も小さく返事返し
2人で並んで歩く。
久しぶりに隣を歩くと懐かしい望の香水が
鼻を掠める。
ガラガラ…
あっという間についた化学室の机に資料を置いて
「じゃ、ありがとうね」
そう言い化学室を出ようとした瞬間…
腕を引っ張られ気づいたら望の腕の中に
スッポリと入れられ抵抗しようとしても、
男の人の力には勝てずそのままバランスを崩し
床に倒れ込むとその上から望は抱きしめてきた…
ドキドキしながらも…
自問自答…。
遊びやったのになんでこんなことしとるの？
親友の流星と付き合ったから気に入らなくて？
からかわれとるの？
色んな疑問を感じて固まっとると
唇に柔らかい感触を感じ見つめれば
望は愛しそうに私の頬を撫でて
「ほんまは遊びなんて嘘やった。でも
別れないとあかんかった…」
なんで？
今更…
そんなこと言うん？
「辞めてや…もう小瀧くんと私は終わったことやん…もう言い訳なんて聞きたないから…」
私はクシャクシャになったスカートを直し
教室を出ようとしたその時…
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作者名：maron | 作成日時：2018年12月18日 3時
