カスミソウ (ページ22)

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流星side

Aと出会った校門…
桜がヒラヒラ舞い降りて…

下でクラス表が見えんと呟く小さな子に
声を掛けた瞬間…

ビビッと俺の心に電流が走った。

恋ってほんま難しくてどないしたらええか
ほんま分からんかったけど

望とAはすぐに恋沙汰関係やって感じた。

だけどこの恋を実らせたくて、
望からその時軽く別れた理由聞いて、

彼女おるしチャンスやと思ってAに、
告白して付き合い始めた。

けど、望はAが通る度に見とるし、
Aも望の事忘れられんの分かる度に、

好きやけど愛してるけど手放したないけど、

この子を幸せに出来るのは望やって心の中で分かっていたんや。

だから…望から“Aを幸せにしてやってな。”ってメッセージもらって

幸せにならんといけん2人が俺がおるために
幸せになれんと思うたらすぐに身体がAの家に向かっていた。

「…格好つけすぎてもうたかな…」

愛してる…A
寝たフリして横目で見ると勉強に真剣にとりくむAの横顔に見蕩れてたなんて言えへんかな…
俺の方を見て甘えたり照れたりするAが好きやった。

Aは、少しでも俺と付き合って幸せな時あったんやろうか…

「あほ…ほんま辛いわ…」

男だって泣くもんや余り周り見るなや。

だけど最後に「望？最後のチャンスやで。A返して欲しかったら…はよそっち向かったから…ちゃんと捕まえておけ」

そう言い切ろうとした瞬間…

「流星ほんまありがとう。いい親友持った…」

一言言われて切った時
ほんま望が嫌な嫌いな奴やったら良かったんになって思ってしまう。

だけどAが笑ってくれるならそれでええかって思って、

俺は君から卒業するで。