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#_056 ページ6






約束の時間が近づいて

柊は教壇にスマホを置いた。



スマホは郡司と電話が繋がっていた。





柊「そろそろタイムリミットだ。


まずは僅かな可能性にかけて…

…フェイク動画を撮った人!手ぇ上げて!」




生徒達「……」






柊「仕方ない…

刑事さんに、当ててもらおうか。



刑事さん、分かりましたか?」


郡司【あぁ、直前まで迷ったけどなぁ】




柊「ちなみに誰と迷ったんですか?」


郡司【熊沢花恋と里見海斗だ。】




柊「へぇー

里見とはまた意外ですね」



郡司【里見は真壁からジャージを借りていた。

彼を更衣室へ案内した大会関係者も見つかった。



里見がイケメンだったから覚えていたそうだ。】


海斗「…」




郡司【問題は、

どちらがこのドーピング動画を撮ったのか。



その鍵を握るのは、袖の汚れだ。】



柊「袖の汚れ…

…あぁ、確かにオレンジ色のシミがついてますね」



郡司【恐らく何かが付着して洗ったんだろう。


そこで、二人にその日何を食べたのか聞いてもらった。




その結果、一人がトマトジュースを飲んでいた。】





柊「トマトジュース…

確かにトマトジュースなら、オレンジ色のシミが着きそうですねぇ。


で、その生徒は一体誰だったんですか?」



郡司【それは……








…熊沢花恋だ】





生徒達は、花恋を見る。





花恋「違う…私じゃない…


…私じゃない!!





私は大会の日はゼリーしか食べてないって言ったでしょ」





柊「え?


あ、そうだった!

すまない熊沢!先生間違えちゃったよ〜(笑)」





郡司【おいおい、ちょっと待てよ。

どういうことだ!】




柊「刑事さん、


いやー、大変素晴らしい洞察力でしたー。






しかしあなたは、内通者を信じすぎた。」



郡司【まさか…お前が!!】



柊「いやいや、内通者は僕じゃないですよ。

ただ僕も、刑事さんとその生徒のやり取りを、閲覧することが出来るんです。」





郡司【内通者は…お前の共犯者って事か】


柊「ピンポーン」




立野「内通者って何?」



西崎「この中に共犯者がいる……」







『………』









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作者名:ちょこみんと。 | 作成日時:2019年4月7日 19時

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