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柊「…諏訪」
諏訪「なんだよっ!」
柊「お前は間違ってない!
…みんな、お前と一緒だよ。
迷って…もがいて…途方に暮れて…
…それでも、正解を求めて前を向く。
進んで進んで…ダメなら傷つきながら引き返す。
で、また歯を食いしばって前を向く。
…みんなみっともないんだよ!
でも、それでいい。
それがいい!
恥を繰り返して、強くなるんだよ。
ていうか、恥もかかずに強くなれると思うな!」
諏訪「…」
柊「だから…諏訪、
お前のこれまでは、
誰がなんと言おうと…絶対に、間違ってない!」
諏訪「…っ……」
諏訪の目から涙が溢れる。
諏訪「…おかしいなっ……
なんで泣いてんだろ…私…っ……」
溢れ出る涙を諏訪はふく。
でも止まらなくて、諏訪は手で顔を覆って泣き出した。
諏訪「なんでっ…
涙が…止まらないんだろうっ……」
涙は止まらないまま柊の方を見る。
柊も目を逸らさずに諏訪を見つめる。
諏訪「……」
諏訪は、ポケットからネックレスを取り出して、
勢いよく床に投げつけた。
ネックレスは割れて、中からUSBチップが出てきた。
諏訪「貴志からは…何も聞かされてないけど、
気になって開けてみたらこれが入ってて…
多分重要な何かだと思う。」
柊はチップを手に取った。
柊「お前の思い…
受け取ったからな?」
諏訪「…っ……」
柊「逢沢」
逢沢はパソコンを柊の前に置く。
柊はチップをパソコンに入れる。
ファイルを開こうとする。
だが、パスワードがかかっていた。
生徒たちはパソコンの前に集まる。
さくら「パスワード…?」
甲斐「おい、諏訪!
パスワードは分かるのか?」
諏訪「ごめんっ…分からない」
光多「どうすんだよ!」
柊は、立ち上がってある人物の方を見た。
柊「お前なら…分かるんじゃないのか?
……西宮」
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作者名:ちょこみんと。 | 作成日時:2019年4月7日 19時