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#_090 ページ40






回想



店員「18ねぇ…」


諏訪「お願いします!

どうしてもお金が欲しいんです」


諏訪はガールズバーの店員に頭を下げる。




すると、貴志が店に入ってきた。


店員「お疲れ様です!」



貴志は諏訪をジロジロと見た。


店員は貴志に諏訪の履歴書のような紙をわたす。



貴志「なんで金がいる」


諏訪「芸能事務所の支度金で…

二百万必要だって言われて…」



貴志「それ信じてんのか?

騙されてんだよ」



貴志は笑いながら言う。



諏訪「かもしれないけど!

…どうしてもモデルの夢…叶えたくて」



貴志「なら…俺の女になるか?」


諏訪「……」


________



放課後



諏訪は涼音や愛華と帰っていた。




涼音「ご飯行こうよ!」


諏訪「あ〜ごめん

私彼氏と約束あるから」


涼音「え〜」


諏訪「迎えに来てんだよね」



諏訪は黒い車を指さす。



涼音「あれが彼氏の車?」


諏訪「まぁ、じゃあ!」


涼音「すご…」





諏訪は車に乗り込む。


諏訪「ただいま」

貴志「…おかえり」



諏訪「ねぇ、さっき紹介してくれたプロダクションから連絡来たよ。

合格だって!

あそこずっと入りたかったんだよね。


私が憧れてるモデルも所属しててさ…」




貴志はどこかを見つめていた。



諏訪も同じところを見る。







目線の先には、走る澪奈と自転車で応援するAが居た。




諏訪「…澪奈とAがどうかした?」



貴志「あいつ有名な水泳の選手なんだろ。

あと、西宮ちゃんはミスコン王者。


人気あんの?」




諏訪「そりゃ、Aはモテモテだよ。

女子からも男子からもね」



貴志「景山は?」



諏訪「…まぁ、あるんじゃない?


私は苦手だけど。

なんか鼻につくっていうか



…あんなやついなくなればいいのに」





貴志「…ほんとに居なくなったりして」


諏訪「…!」




貴志はニヤッと笑うと、シートベルトを付けて車を発進させた。




________





ガールズバーの中、諏訪は貴志の横に座る。





貴志「景山澪奈!…自 殺したんだって?」


諏訪「え?……うん」


貴志「あれって、実は…やっぱいいや」


諏訪「……」




貴志はネックレスを諏訪の前に出す。




貴志「プレゼント。大事にしてくれよ」




諏訪「…ありがとう」


_________






諏訪は手に握っているネックレスを見つめた。


諏訪「……」



そして、ポケットの中にしまった。







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作者名:ちょこみんと。 | 作成日時:2019年4月7日 19時

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