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#_080 ページ30







しばらくすると、柊は電話を切って甲斐の方をみる。






柊「…甲斐」




甲斐は顔を上げる。









柊「警察が…喜志を拘束した」





諏訪「…!」







柊「お前も、お前の家族も



…西宮も心配ない」





甲斐「…」








柊「それと、お前のお母さんのことだが…






佐久間先生のご実家が介護施設を経営してるらしく




お母さんの面倒を見てくれるそうだ。」




甲斐「…!」















柊「…変わるなら今だ!


お前のその手で…道を切り開け」






柊はポーズを決めてそう言った。







柊「俺の好きなヒーローのセリフだ」






甲斐「なんだよそれ…」


甲斐は少し微笑んだ。









光多と賢は甲斐に近づく。




光多「甲斐…」


二人が甲斐に手を差し伸べる。

甲斐は二人の力を借りて立ち上がった。









賢「情けねぇな…(笑)」


甲斐「…さんきゅ……」





さくらは泣きながら三人の様子を見て微笑んだ。















甲斐はAの前に来て立ち止まった。



甲斐「A…





…ごめん。」






『澪奈の分まで…




ちゃんと生きてね……』




甲斐「…おうっ…」









諏訪「……






…正臣が…」








諏訪は、小さく呟いた。


諏訪の手には大きなネックレスが握られていた。









翔「里見たちはどこにいるんですか?」



涼音が柊の元へ走っていく。



涼音「蓮は…?蓮はどこっ……?」






生徒達は柊に駆け寄る。








柊は涼音の肩に手を置く。






柊「分かった…。







全てを…打ち明けよう」


『……』

生徒達「……」




柊「里見達は……





ア″ッ」



柊は突然苦しみ出した。





柊「あ″あっ」



バタンと柊は倒れた。









『え…先生……?』




Aは柊の元に座り込む。





『先生…?


先生!』






Aが何度呼びかけても柊は目を覚まさなかった。






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作者名:ちょこみんと。 | 作成日時:2019年4月7日 19時

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