3年A組＿＿愛され美少女の話＿＿II (ページ27)

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柊「必死に縋っても、ダメな時はある。

どうにもならない事だって、山ほどある。

…でもお前には、少なくともチャンスがあったんじゃないのか？」

甲斐は俯いて顔を歪める。

甲斐「もう遅ぇ……

もう遅ぇんだよ、何もかも

…今更どうにもなんねぇんだよ！！！」

柊は甲斐の髪を引っ張り自分の方を向かせる。

柊「…甘えてんじゃねぇぞ。

お前は、景山の人生を狂わせた一人なんだよ。

遅いなんて言わせない。

景山のためにも、真実を明かして、明日と戦え！

あらがえ！もがいて掴め！！

…生きてるお前にはそれが出来るんだよ」

甲斐は涙を流す。

柊「……動画を加工したのは誰だ」

甲斐「…言えねぇ」

光多「甲斐っ！」

甲斐「言ったら何されるか分かんねぇんだよぉ！」

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K「もし、フェイク動画の出処がうちだってバレたら

お前の家族や…

…西宮Aがどんな目に遭うか

…分かってるよな」

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甲斐「俺がバラしたら…俺の家族がっ

……Aが！」

翔「なんでAが出てくるんだよ…」

『……』

甲斐「それはっ！」

柊「俺が何とかする」

甲斐の前に座って目を見つめる柊。

柊「だから俺を信じろ」

甲斐「…人殺しを信じろって言うのかよ」

柊「……」

さくらが、走って教室に入ってきた。

さくら「信じてもいいと思う。

先生は…

きっと誰も殺してない」

諏訪「どういうこと？」

さくら「昨日下から声がして…

それがずっと気になってたから

隙を見て美術室を見てきたの」

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