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#_071 ページ21







柊「何黄昏てんだよ」





柊が準備室から出てきた。






甲斐「うるせぇ」



柊「早く帰りたいよなぁ。




幼い弟と妹が待ってるんだろ?



一応担任だからな。

家庭の事情くらい把握してるよ。」








甲斐「…てめぇ……」


甲斐は柊を睨む。







柊「…っ…!」





柊は突然苦しみ出した。


壁に手をかけ、体を支える。









柊「…お互い、

背負ってるものは軽くないみたいだなぁ」


甲斐「……」








ガラガラ


さくら「先生!


大変です、Aが…!」


さくら達と、Aを姫抱きしている翔達が入ってきた。









柊「西宮……!」





甲斐「おい、Aどうしたんだよ!」


賢「突然倒れたんだよ!

熱があるっぽいけど…」









柊「…とりあえず、西宮のことは俺に任せて、


お前らは教室に戻れ。」






光多「…おう」


生徒達は教室に戻った。







柊はAを準備室の中に入れた。






________




『…ん……』


Aは目を覚ました。








柊「A…?」


『…先生?


……あれ、なんで私準備室に…?』





柊「教室で倒れたんだよ。

熱があって、39度もあったんだぞ。」




『あぁ…』







柊「辛い時は、ちゃんと辛いって言えよ。

分かったか?」





『…うん。

ごめんなさい』





柊「熱、測れ」





柊はAに体温計を差し出した。

Aは体温を測り始める。








『…先生』


柊「ん?」






『先生は、ほんとに海斗達を殺したの?』


柊「……」







『先生、1日目の夜、私に言った。




目の前で蓮を殺して過去を蒸し返して悪かったって






なのにどうして…』






柊「すまない…。

でもこれは、景山のためなんだ。





そして、Aのためでもある」





『…どういうこと…?』



柊「まだ、詳しいことは言えない。

でも、いつか必ず全て話すと約束する」



『……』





柊「…ん、熱下がってるな。



そろそろ教室に行くけど、一緒に戻るか?」






『…うん』









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作者名:ちょこみんと。 | 作成日時:2019年4月7日 19時

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